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はい。昨日ぶりです。

100PV を越えてて嬉しいです。

これからもよろしくお願いします。

それでは第四話をどうぞ。

ちなみに不定期投稿です。

彼の背には冷や汗が流れていた。

彼はピンチを迎えていた。


どうしようか。

お腹空いてないんだ俺。

この純粋無垢そうな栗色の瞳。

それを見ただけで罪悪感が湧いてしまう。


「どうしたの?怖くないよ。ご飯だよ。」

柔らかな声音が耳に心地よいが、謝る!

ごめんなさい!言葉に出来ないけどごめんなさい!

心のなかで何度も謝りながら食べないという意思表示をするため、プイと顔を背ける。

うぅ、本当にごめんなさい。


「そっか、今は食べられないんだね。」

そういって、彼女は少し残念そうな申し訳なさそうな表情を浮かべて、出してきたコーンを冷蔵庫の中にしまった。

そして、その後ろ姿には動物が持っているであろうふわふわの耳にふかふかのしっぽがあったのだった。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「じゃあ、今度は名前を付けてあげましょう!」

さっきとはうってかわって、盛り上がったテンション。

俺はなんだか損をした気分だ。

だってそうだろう?女の子があんなにしょんぼりしてるんだぜ。そりゃ、罪悪感を感じるだろう。

そんな心境をいざ知らず、彼女は頭をひねり出そうとしている。


「うーん。思い付かないなぁ。」

彼女は椅子に座ってうつ伏せになって知恵をしぼる。

俺は、そのうつ伏せになって投げ出された手のひらにチョコンと座る。

今なら丁度よいだろう。

説明の続きをしよう。

彼女には人間の持つはずの普通の耳が付いている。

なのに頭の上には、ふわふわの耳が付いている。獣耳だ。

獣耳だけでも驚きなのに、耳が二つもあるなんて……

いやはや、どうやって音を識別するのだろう。甚だ疑問だな。

そして、お次はしっぽだ。

少し見ただけだが、俺には実に抱き心地がよさそうな抱き枕に見える。冬は暖かそうだが夏は暑いだろうな。うん。

どちらも髪の色と同じくクリーム色で動きなんかはまんま動物のそれと同じ。不思議だ。


「決めた!」

うお。また、耳に響くな。

彼女はうつ伏せの状態から起きると、自信満々そうな顔でこういった。


「君の名前はヒヨちゃん!」



………………。

はぁあぁあぁあぁあぁぁあぁあ!?


俺は盛大に叫んだのだった。

本日もありがとうございました。

またのお越しを楽しみにしてます。

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