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第四話:ハジメの好き嫌い

今日も元気に登校だー!


圭太君、一也君、ミナコちゃんも一緒!


学校に着いたら僕はクラスメイトに挨拶した!クラスメイトは元気よく返してくれた。


河治先生にも挨拶した。


「河治先生!おはようございます。」


「君達か、おはよう。」


先生はまだちょっと眠たそうだ。昨日は何してたんだろう?


まあ、僕が気にしても仕方ない事だと思ったのでそれは置いておくことにした。


僕たちは席に着く。朝の挨拶も早々に授業が始まった。先生はもちろん河治先生。


授業中にちょっと周りを見渡してみる。圭太君は居眠りしていた…


「圭太、起きろ。」


河治先生が近寄って圭太君をゆすって起こす。


「あ…河治先生…ごめんなさい。」


圭太君は起きて謝った。


一也君とミナコちゃんは普通に授業を受けていた。


そんなこんなで授業をしながら時間は過ぎていく…


給食の時間、今日は何かな―?


「……え?」


これは…お餅に黄色い粉…黄粉餅…?


「黄粉餅か…あいつがよく食べていたな。ん?」


河治先生が何か独り言を言っていた…と思っていたら僕に気付いたみたいで…


「どうしたハジメ君、浮かない顔だな。」


「あ…いえ…その…」


「あーこいつ餅嫌いなんですよ。特に黄粉。」


圭太君に言われてしまった…そう、僕は黄粉餅が嫌いなんだ。


「そうなのか。何故だ?」


河治先生が聞いてきた。


「それは…」


それは幼稚園の頃…おやつに黄粉餅が来たとき…


僕は喜んで黄粉餅を頬張る…


すると、黄粉で蒸せてしまい咳き込んで、更に口に入れた餅を喉に詰まらせてしまった!


先生がすぐに気付いて何とかしてくれたけど、僕はそれ以来餅が…特に黄粉餅が嫌いになった……


…と、ここまで河治先生に説明した。


「…ということがありまして…」


「つまり、君は黄粉により蒸せて餅を喉に詰まらせた…そのせいで黄粉餅が嫌いになったのか。」


僕は頷いた。


「…まあ、無理に克服しろとは言わんが、将来困るぞ?」


河治先生に最もなことを言われてしまった。そりゃそうだけど……


「いいですよ。ハジメの嫌いなものは俺が代わりに食ってやってるんで。」


圭太君がそう言ってくれた。


「…そうか…だがハジメ君、苦手なものを受け入れる事が出来なければ自身の成長の妨げになる。その事は気に留めておけ。」


「…はい。」


そんな事を言われたらもう引き下がれる気がしない。これから頑張ってお餅を食べれるようにしてみよう。


僕はそう決心した。

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