第1章 はじめに――仮想現実論と“バグ”の概念
デジャヴやマンデラ効果を「仮想現実論のバグ」として捉える視点を中心に、さらに救世主の出現やその他の超常現象も“バグまたはバグの修正システムではないか”という発想を展開します。これはあくまでシミュレーション仮説・多次元仮想現実論的な思考実験であり、科学的な実証ではなく、哲学・メタフィクション的なアプローチとしてお読みください。
1-1. 仮想現実論の枠組み
仮想現実論、またはシミュレーション仮説とは「われわれの世界が高度なコンピュータシステムや上位次元の意識による投影の結果であり、現実と思われるものが実際にはプログラム上の仮想空間に過ぎない」という壮大な仮説である。もしこれが事実ならば、われわれの物理法則、歴史、意識さえもが“上位プログラム”によって管理・レンダリングされており、通常の科学観が前提とする現実の実体性は失われる。
1-2. バグとしての異常現象
しかし、どんなプログラムでもバグ(不具合)が起こり得るように、仮想現実論の立場からすると、われわれの世界に観測される“奇妙な現象”や“論理の破綻”といったものは、シミュレーションのバグや修正の痕跡かもしれない。例えば、物理法則の例外現象や超常現象、意識の混乱などがそれに該当する可能性がある。本稿では、特にデジャヴとマンデラ効果という二つの有名な現象を「バグ説」で解釈し、さらに救世主の出現など他の事例との関連性を探っていく。




