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忌子物語  作者: あむ
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【設定集】弓士

1. 弓士の分類と分布


1) 分類

弓士は、遠距離職群の中で、弓を主武器とする職である。

戦闘距離と運用方法に基づき、大きく二つのタイプに分類される。

【狩人型弓士】:機動力と追跡に特化したタイプ。

【狙撃型弓士】:射程距離と精密射撃に特化したタイプ。


2) 分布と比率

比率:狩人型弓士が多い。狙撃型は全弓士の2割程度。

所属傾向:

狩人型:冒険者、賞金稼ぎ、自由業が大半

狙撃型:軍隊、貴族の護衛、組織が大半

分析:

狩人型はオールラウンダーである。

汎用性が高く、魔物狩猟・素材採取・護衛など幅広い依頼に対応できるため、冒険者として生計を立てやすい。

狙撃型はスペシャリストである。

基本的に重装備をし、高度な訓練を継続する。

弓のスペシャリストではあるが、それ以外は比較的に劣るため、個人での活躍には限りが見えるが、集団になると本領を発揮する。

狩人型より数倍も遠く、また的確に射抜くことができる彼らの弓術は戦闘にあたって一種のチートといっても過言ではない。



3) 誤解:

一般的な認識と違って、基本的には弓士は相当の力持ちである。また敏捷性に劣ることも多い。

単純な腕力のみだと、そこらの戦士よりも強い場合も多いが、敏捷性は戦士が圧倒する場合が多い。


その理由としては弓を引く際の張力は、かなりの力が必要だ。しかも弓が大きくなるほど、それに比例して必要な力も大きくなる。

弓を引く力が弱いと、最後まで弓を張ることさえもままならない。

もし精一杯弓を引いたとしても照準が振れてしまい、第一優先である命中は決してできない。

弓の張力に勝り、その上、ブルブルと震える腕を落ち着かせ、狙いを定め、獲物に確実に的中させる。

それが弓士なのだ。


余談ではあるが、とある町での伝統的な大会として存続している腕相撲大会がある。

そこの歴代チャンピオンの半数は弓士である。



2. 狩人型弓士


1) 概要

森林や野外で活動し、魔物狩猟と素材採取を主な生業とする。冒険者の中で最も一般的な弓士のタイプ。

だが、個々の偏差やスタイルも最も大きく、弓を主力とする者、逆に弓は奇襲、先攻用として扱い、接近戦に持ち込む者、もしくは猟犬などを使役した者など戦闘スタイルが多彩なのも特徴。


2) 装備

弓:小型~中型のショートボウが主流。取り回しと速射性を重視。

矢:15~30本程度を携帯。市販品のほか、自作する者も多い。

接近武装:片手の武器を1~2本程度。接近戦用と獲物解体用を兼ねる場合も多い。

防具:革鎧やクロース・アーマー。機動力を損なわない軽装。


3) 戦闘スタイル

待ち伏せと先制攻撃:敵を発見したら即座に射撃。奇襲を最優先するが、上記の通り、個々によるスタイルの偏差が大きい。

大きく分けて二つのスタイルに分かれる。


共通:

遠距離攻撃が即時にできる職の共通点ではあるが、基本的には先に発見した者が先攻権を握る。

それに活躍する舞台が主に複雑な地形の森や広大な平原といった野外が多いため、他の職と比べ優れた観察力や偵察能力を持つ。


- 弓重視の中距離スタイル:

戦闘理論:

「距離があらば弓」が基本。

基本的なセオリーとしては、距離を保ちながら、障害物を利用して一方的に攻撃する。

接近されたら即座に後退。距離を取り直すか、距離を取るために接近戦の武器で応戦。


- 奇襲・先攻のち接近戦スタイル:

戦闘理論:

「先手必勝」が基本。

基本的なセオリーとしては、標的の死角もしくは一定の距離で、相手を奇襲・先攻する事で、即死もしくは重傷を狙う。

先に傷を負わせ、基本的な運動能力の低下と心理的圧迫により、状況を有利にさせることを目標とし、もし相手が戦闘ができる状態である場合でも、その心理を巧みに扱いながら蹂躙する。

ちなみに弓を補助として、戦士と劣らない接近戦闘力を見せる弓士もいるが、特殊なケースであり、ほとんどの弓士は弓を主に扱う。


4) 特徴とリスク

要求能力:

地形把握、追跡術、野生動物の知識

動体視力と反射神経

獲物の解体技術(素材の価値を最大化)

戦闘力:

遠距離戦と比べて比較的、接近戦に弱いという認識がある。

だが上記の通り、弓は奇襲・先攻専用とし、短剣や小斧を用いた接近戦に持ち込む者もいる。

熟練した狩人は距離と状況により弓と近距離武器をスワップしながら、敵に息つく暇も与えず畳み掛ける。

弱点:

オールラウンダーではあるが弱点もはっきりしている。

弓術の威力自体が小~中型の弓を扱うということもあり、大型の獲物にダメージが比較的に入らず、苦戦を強いる場合も多い。

故に、大型魔物を相手する依頼の際には、戦士よりも準備に気を使う必要がある。

それ以外にそういった魔物などに遭遇した場合、戦闘にならないようにするのがセオリーである。


5) 運用の応用:使役獣

一部の狩人型弓士は、猟犬や使役獣を伴う。

代表例:

猟犬:追跡、索敵、牽制

鷹:偵察、小動物の狩猟(一部地域や貴族の趣味などであり一般的ではない)

特殊ケース:ブロンのように大猿など珍しい獣を使役する者も稀に存在する

重量物運搬、道の開拓、戦闘補助など多用途に活用



3. 狙撃型弓士


1) 概要

超遠距離からの精密射撃を専門とする。


2) 装備

弓:大型のロングボウ。射程距離と貫通力を最重視。

矢:基本的に通常の矢より数倍は太くて長く、重い。

特徴としては鏃の多彩さである。

魔法が込められたり、もしくは鋭いのではなく鈍く作られ、外皮や城壁の破壊を目的とするなどの多彩な鏃を扱う。

そのために、鏃を取り替えやすく工夫されている。

副武装:力持ち故に両手で持つ重量型の武器を制式武器として採用する組織が多い。

だが、距離を詰められる時の臨時の場合であるため、あくまでも副武装として扱う。

防具:力持ちであるため、重装備も負担にならない。


3) 戦闘スタイル(個人)

遠距離狙撃:敵の射程外から一方的に攻撃。

戦闘理論:

「見られる前に殺す」が基本姿勢。

高所や遮蔽物を利用し、敵に位置を悟られない。

一撃必殺。外したら即座に撤退。


4) 特徴と運用

高度な技術:

風向き、距離、目標の動きを瞬時に計算

長時間の潜伏と精神力

地形と天候の徹底的な事前調査

組織依存:

高価な装備(主に鏃)と訓練環境が必要

作戦立案と情報収集を組織が支援

単独での生計維持は極めて困難


4. 弓士の戦術的価値


1) パーティーでの役割

索敵と偵察:戦士より視野が広く、危険を事前に察知

先制攻撃:戦闘開始前に敵の数を減らす

火力支援:後方から安全に継続的なダメージを与える

牽制と妨害:敵の魔導士や回復役を優先的に狙い、敵の連携を崩す


2) 弱点

接近戦の脆弱性:乱戦に巻き込まれると無力化

矢の消耗:長期戦では補給が死活問題

天候依存:雨風で精度が大幅に低下

障害物:密林や迷宮の狭い通路では射線が確保できない


5. 社会的評価


弓士は狩人型が圧倒的に多いため、「万能で実用的」と評される職である。


冒険者社会:実用的で需要が高い。魔物素材の調達で生計を立てやすく、安定した職業として認知されている。

騎士道精神との対立:一部の戦士や貴族からは「正々堂々としていない」と軽視されることもある。だが実戦では、その価値は誰もが認めざるを得ない。

憧れの対象:戦士ほど華やかではないが、「森の狩人」や「影の狙撃手」として少年たちの憧れを集める。特に都市部より辺境地域でその傾向が強い。


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