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忌子物語  作者: あむ
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【設定集】前衛

1. 前衛の定義

1) 概要

「敵の攻撃を自身に引きつけ、パーティーの生存を担う戦闘職群。」


力と忍耐力が基本であり、高度な盾術・重装備の運用能力が前提とされる。


2) 特徴

一般的な冒険者社会において「前衛」は強靭だが命短い職群である。

死にやすいからではなく、常に最も危険な位置に立つからである。

__________

2. 前衛の役割:敵意の誘導

1) 敵意の誘導とは

前衛の本質的な役割は、敵の攻撃を自身に集中させることにある。

これを「敵意の誘導」と呼ぶ。

敵の注意を引きつけ、仲間を護ることが核心であり、そのために以下の方式が用いられる。


2) 敵意の誘導方式

■ 強襲型 – 直接的な暴力

最も基本的かつ原始的な方式。前衛の基礎技術とされる。


攻撃型戦士の場合:

敵陣の中心へ突進

派手な動きで視線を集める

殺気を撒き散らしながら暴れ回る

圧倒的な存在感で注意を独占する


防御型戦士の場合:

味方に接近しようとする敵の前に立ちはだかる

進路を遮断し、通り道を封鎖する

物理的に敵の動線を塞ぎ、敵意を引きつける


特徴:

誘引や挑発といった技術ではなく、純粋な「暴力」と「物理的障壁」で敵意を引きつける


長所: 単純、多数の敵に有効

短所: この方式による敵意の誘導は絶対的なものではない。確実な目標や隙があれば、いつでも敵意が逸れ、別の対象へ向かう。


この弱点を補うため、大きく分けて以下の2つの方式で敵意を補助する。


■ 誘引型 – 香・匂い・刺激物質

魔物は属性の弱い対象、もしくは好む匂いに反応する。


方法:

特定の魔物が好む香を体に振りかける

特定の薬物を鎧に塗り、魔物の関心を引き出す

獣型魔物に対して主に使用される


特徴:

大抵、前衛の体に毒性の香・刺激性の香が残り、日常生活に不便が伴う


長所: 安定的

短所: 魔物の種類ごとに香を調合する必要がある


■ 激怒型 – 言語・行動ベース

知能を持つ魔物・人型モンスターに有効。


方法:

- 罵倒 / 嘲笑 / 無視 / 弱点の刺激

「格下扱い」を意図的に実行


強い魔物ほど自尊心が高く、自尊心が高いほど挑発に乗りやすい。


長所: 汎用性が高い

短所: 知能の低い魔物には無効


3) 補足

熟練した前衛の中には、道具や技術に頼らず、高い確率で純粋な「気迫」と「存在感」だけで敵の注意を引きつける者も存在する。

__________

3. 前衛に求められる能力

1) 必要な素養

攻撃型戦士・防御型戦士を問わず、パーティー内で前衛を務めるには以下の素養が不可欠である。


肉体的強靭さ: 基礎体力と筋力

状況判断力: 刻一刻と変化する戦況への即応

魔物知識: 数多の敵の特性・弱点・行動パターンへの理解

心理戦: 敵の自尊心・恐怖・本能を読み、操る技術


2) 結論

前衛は単なる肉体労働ではない。

高度な知識と判断力、場合によっては繊細な心理戦を駆使する必要がある。


故に、真に有能な前衛は極めて少数である。

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