表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/32

【第二話:悪行の強化と新たなスキル】

 宿屋での詐欺と無銭飲食、そして恐喝によって、俺はすでにいくつかのスキルを手に入れていた。しかし、この世界で本当に成り上がるためには、さらなる悪行とシステムの理解が必要だ。

 ──ピロン♪

【レベルアップ】 現在のレベル:2 獲得スキルポイント:3

 なるほど。悪行を積み重ねることで経験値が入り、レベルが上がる。そしてスキルポイントを消費することで新たなスキルを覚えられるというわけか。

(まずはどんなスキルがあるのか確認しよう)

 俺が意識を集中すると、頭の中にスキルツリーのようなものが浮かび上がった。そこには複数の分岐があり、さまざまなスキルが存在していた。

【基礎スキル】

 •詐欺(取得済み)

 •恐喝(取得済み)

 •無銭飲食(取得済み)

【応用スキル】

 •盗み Lv1(スキルポイント1消費)

 •言いくるめ Lv1(スキルポイント1消費)

 •隠密 Lv1(スキルポイント1消費)

 •拷問技術 Lv1(スキルポイント2消費)

 •催眠話術 Lv1(スキルポイント3消費)

(なるほど……これなら、選択次第で大きく方向性が変わるな)

 今のところ、俺は直接的な戦闘能力を持たない。力押しではなく、頭を使った悪行を極めるのが最適解だろう。ならば、まずは「言いくるめ」と「盗み」を選択しよう。

 ──ピロン♪

【言いくるめ Lv1 を取得しました】 【盗み Lv1 を取得しました】

 よし、これでさらに悪事の幅が広がる。


 新しいスキルを試すため、俺は町の市場へ向かった。ここには多くの商人が並び、賑わっている。さて、試しに何か盗んでみるか。

 俺は通りを歩きながら、露店の果物を狙った。盗みスキルがあるとはいえ、手癖が悪ければすぐにバレるだろう。しかし、スキルの補助が入ることで、俺の動きは自然になり、目立たなくなる。

(……よし、成功だ)

 俺はリンゴを一つ手に入れた。だが、それだけでは物足りない。もっと価値のあるものを狙いたいところだ。

 ちょうどいいことに、金貨の入った小袋を腰にぶら下げた商人がいた。

(盗みスキルの本領発揮といこうか)

 俺は商人の横をすれ違いながら、スムーズにその小袋を掴んだ。

 ──ピロン♪

【盗み成功】 【経験値+50】

 素晴らしい。リスクを取らずに金を手に入れ、さらに経験値も稼げるとはな。

(このスキル、相当使えるな……)

 しかし、ただ盗むだけではつまらない。俺の次の目標は、より大きな悪行——つまり、この町の秩序を根本から揺るがすようなことをすることだ。

 そして、そのためにはもっと強力なスキルが必要になる。

「さて、どうやってこの町を食い物にしてやるか……」

 俺は新たな計画を練りながら、悪の道を突き進むのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ