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星野満のエッセイシリーズ

最近、のど自慢は合格者が多すぎて萎える

作者: 星野 満

 実家に帰ると親が『のど自慢』をみてる。

『相撲』と『大河ドラマ』『朝ドラマ』『のど自慢』

 これらのテレビ鑑賞は、私と親との数少ないコミュニケーションできる話題だ。

 親の肩をもみながら、テレビをみながらあれこれ話すのは楽しい。


 会話は超高齢の親の認知症予防にも、必要不可欠だ。

 親はご長寿番組『のど自慢』を、毎週楽しみに見てる。

 私もよく見るが最近気になることがある。


 それは、合格者がやたらと多いことだ。


『ドシラソドシラソドーミーレー……!』の鐘を3つ以上鳴らして歌唱してる人が狂喜乱舞する、あれだ。


 のど自慢の魅力の1つは素人さんが、歌の途中で鐘1つか2つ鳴らされて戸惑う可笑しさ、切なさ、面白さ。そのリアクションが見ていて好きなのだ。不合格の人に対しても、司会者が何かしら温かく面白いフォローをしてくれる。


 不合格者の中からゲストが『特別賞』を選ぶのは高年齢の人やユニークなパフォーマンスをした人とか。

 中には客席に家族が応援にきていてやりとりする。

 念入りなコテコテの浪花節が私は好きなのだ。そこを楽しく見てるのに……。


 昨今は合格者が多すぎて白けるくらい。

 チャンピオン大会などプロ顔負けの歌唱力の人がいる。


 ここからプロデビューする人もいるらしい。

 確かに昔より歌の上手い素人さん多くなった気がする。また、テレビに予選合格したからある程度上手いのはわかる。

けれども過半数、時にはそれ以上の合格者はいかがなものか?


 合格者が多すぎるのは、そうでないものに対して違和感を与えやすい。20組の中に選ばれてテレビに出て歌唱できるだけでも誉れなのに。

 やはり合格者は少数であったほうがいい。

 不合格者が少ないのは彼等が気の毒だ。


 何よりも、のど自慢は他の『歌のオーディション』番組みたいになってほしくない。

 昔ながらの地域密着型の素朴さ、素人のほのぼのさ、ガツガツしない楽しさを失ってほしくない。

 

 下手でもいい。味のある素人さんの歌を私は聴きたい!






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