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第18話 森の屋敷


ユースルクスは町の北に進むかと思いきや、人気の少ない路地を逆方向へ進んでいく。


「あのこっちですか...?」

「・・・」

質問をしても反応はない。


さらに人気のない、路地の突き当りまでやってくる。

すると、ユースルクスはしゃがみ込み地面に手を当てる。

「奇魔・幻影之鏡洛(キマ・ゲンエイノキョウラク)


ユースルクスがそう呟くと、まばゆい光と共に、地面に取っ手のついた鉄の板のようなものが現れる。


「なっ!」

直登とミリスはいきなり現れたことに驚く、それに先程の呪文は聞いたことのないものだった。


「これは..?それに今の呪文は...?」

「うるさい!幻魔術で入り口を隠していただけだ。」

ユースラクスはイラついた様子で答える。


ユースルクスは地面にできた鉄板を開けると、その中には階段が続いており地下道に入る。

「隠し通路か...?」


二人は聞きたいことだらけだったが、黙ってユースルクスについていった。


少し歩くとまた階段が現れ地上に出る。

「ここは...」


そこは自然に囲まれた森のような場所、ふと振り返ると先ほどまでいたマージ・アリアを囲む壁が見ている。

「ここ、町の外じゃん!」


「ここだ」

森の中に入るとそこには屋敷のような大きな家が現れる。

「こんなところに家が..」

「うう...」

ミリスは町の外と分かった途端怖がりだし、直登の後ろに隠れるように歩いていた。


一行はユースルクスに続いて家の中に入った。

「お、おじゃましまーす。」


家の中には執事のような人が立っており、ユースルクスに挨拶をしている。


「ふー」

「ミリス、何をそんなに怖がってるんだ?」

「何言ってのよ、マージ・アリアの外にはよく魔獣が出るのよ?」

「魔獣?」

「そうよ!だからマージ・アリアの周りは壁とか門とかで囲われているでしょう?」

直登はミリスが怖がっていた理由を聞いてなるほどと思った。


「魔獣か、そんな時期もあったな。」

椅子に座ったユースルクスがようやく口を開く。


「今は出ないのですか?」

「ああ、魔獣が現れると、私がよくかわいがってやったんだが、そのうち出なくなったな。」

「あー..なるほど。」


「さて、何も言わず連れてきて悪かったな。あの町で私の存在をばれたくなかったものでな。」

「そうだったんですね..。」


(あんな派手な魔術を使っておいてよく言うよ・・助けてもらったから文句は言えないけど)



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