第17話 ユースルクス
直登とミリスは路地裏を走っていく。
「絶対やばい。やばい気する。」
「ミリス、今は急ごう」
イリナによると知らない男についていったのだ。ろくなことではないと感じていた。
二人が路地裏の角を曲がると、そこには異様な光景が広がっていた。
そこには、爆発でも起きたかのような焼け焦げた地面にえぐり取られたかのように崩れ落ちる建物の外壁、そして焼け焦げた地面から樹木が生えており、その樹木が男二人を絡みつくように捉えている。
どうやら気を失っているようだ。
そして、鋭い眼光をした大女が白い髪、屈強な肉体、獣のような顔つきで立っている、そしてルミナは大女の近くに座り、楽しそうに手をたたいている。
「ルミナ!」
「あ?なんだ?貴様ら?」
大女は直登とミリスを見るなり威圧する。
「俺たちはその子を保護しているものです。その男たちに攫われたところを追っておりました。ルミナを助けていただきありがとうございます。」
直登は大女に告げる。
「ほう、私の威圧に怯まないか。助けたつもりはない。私に難癖をつけたこいつらに少しお仕置きをしただけだ。」
「ルミナー!」
ミリスはその大女の威圧感に恐れながらもルミナに駆け寄る。
「無事でよかったよールミナ、私もナオトも心配したんだよ?」
「ナオト?」
大女は直登の名前に反応する。
「ナオトは俺ですが..」
大女はにらみつけるように直登を見つめる
「貴様らアルバポリスから来たのか?」
「は、はぁ、ですがなぜそれを..」
「貴様らはこの街で何をしている?」
(こっちの質問は無視ってわけね...)
「ユースルクスという方に会いに来ました。」
「やはりな..」
「え?」
「私がユースルクスだ。」
「え!?」
「このひとが..」
「貴様らには私も聞きたいことがある。ついてこい!」
「はぁ...」
そういうと、ユースルクスは歩き出す。
直登とミリスはきょとんと顔を見合わせながらもユースルクスについていく。




