第16話 路地裏の大女
そして翌朝、直登はミリス、イリナ、ルミナを連れユースルクスの家へ向かうことにした。
外に出ると、ヤクモとクレインも旅路の準備をしていた。
「行くのか?」
「うん、行ってくる。クレインたちは?」
「俺らは新しく戦士団を作ろうかと思ってよ。」
「戦士団を?」
「ああ、名はヘリオマフォス、意味は太陽の剣士団だ」
「いいね!かっこいいじゃん。」
「だろ?おまえも資格取ったら入れてやってもいいぜ」
「はは、考えておくよ。」
「じゃあな、妹見つかるといいな。」
「うん、ありがとう。元気でな。」
こうして、クレインたちとも分かれることとなった。
「うし、じゃあミリス行くか」
「うん!」
直登たち一行は、マージ・アリア北へ向かった。
といってもこの街はかなり大きな街で最北に行くにも、時間がかかるようだった。
「ナオト!いろんなお店がいっぱいあるね!」
「ミリスはマージ・アリアは良く知らないのか?」
「うん、アルバポリスに行く前に少し寄っただけ。ヘリオサマナは他の町にもいくつか拠点があったからね。」
一行は街の商店街を進む。
「イリナ、ルミナ、ちゃんとついておいでよー?」
「はーい」
「・・・・」
「あれ?」
直登とミリスはルミナがいないことに気付く
「あれーー!いない!」
「イリナちゃん、ルミナちゃんどこ行ったかしってる??」
二人は大慌てである
すると、イリナは路地裏を指さす。
「ルミナならおじさんと遊びに行ったよ!」
「え・・・」
「おじさん?」
「そう髭面のおじさん!」
「・・・」
直登とミリスは顔を見合わせ冷や汗を流す。
「やばーい!」
「行くぞミリス!イリナちゃんちゃんと捕まっててね!」
「うん!」
二人はイリナを抱え、急いで路地裏に向かう。
その頃、路地裏では..
「へっへへ、兄貴、うまくいきましたね。」
「おい、ガキ、静かにしていろよ?」
「ん――――、!、!」
二人の男はルミナを抱えながら路地裏を進む。
ルミナは攫われてしまったのだ。
男が路地裏を進むと、泥酔した様子の大女が道の真ん中でふらふらと歩いている。
「おい女、じゃまだどけ!まだ昼前だぞ?」
「あ?」
大女は振り返り、目をぎらつかせ男たちを睨む。
「あー?貴様ら、この私に向かってどけと言ったのかぁ?」




