第8話 そらそうなるわ
他のクラスメイト達が清掃活動を続ける中で、森の中に移動した俺達は迷子の事を考える事になった。
元にもどすにはどうすればいいのか。
また、あの鏡を探せばいいのか。
それとも医者に見せた方が良いのか。
時間が経てば戻るのか。
現状とっかかりがなさすぎだ。
なのでどうしても、もう一度森に入って調べる必要がありそうだ。
何か鏡があった場所にヒントみたいなのがあるかもしれないし。
何もしないでいるのって不安だしな。
というわけで、再び森の中へざくざく。
子供ミュクゼや子供アウルとも一緒にだ。
しかし、俺達は子供の事を甘く見ていた。
連中は目を離したすきに、いなくなってしまっていたのだ。
フレオンが近くに生えてるネジネジに興味を示さなかったら、追いかけて捕まえる事もできたのにな。
おまえ、いくら珍しいからって。
時々妙に、マイペースすぎるだろ。
やっぱり、いきなり(彼ら目線で)知らない場所で知らない人間に囲まれてたら、怖くもなるか。
しかも病んだ瞬間のメンタルで放り込まれたときた。
俺でなくても逃げるわ。
慌てた俺達は手分けして、すぐに二人を探すことにした。




