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乙女ゲームの世界に転生したから悲劇を阻止しようとしたんだけど、運命の修正力が強すぎた。  作者: 仲仁へび
第十一章 ミュクゼ・アウル合同イベント
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第5話 鏡発見



 そんな風にクラスの皆で雑談しながら雑草ぬきぬきしてると、視界の端で一人の男性生徒が森に向かっていくのが見えた。


 ミュクゼが動物をつれてどこかに向かっていってる。


 さぼりか?


 いや、あいつにかぎってまさか。


 後をつけていく。


 どこのジャングルかってくらい緑様が生い茂られてたけど、どうにか見失わないでついていけたぞ。


 で、ミュクゼが停止。


 彼は、森の奥で変なものを見つけたようだ。


 いや、最初に見つけたのは、先導している小さなシカか。


 ミュクゼが動物に礼を言って、あちこち調べてるみたいだ。


 まあ、あんなのあったら、いくら動物でもびびるか。


 それで、なんとかしてくれそうな頼りがいのある人間に助けを求めたと。


 ミュクゼは攻略対象だもんな。


 気持ちは分からんでもない。


 だって、それ。


 白い巨大な鏡のようなものがあるけど、物理法則を無視して宙に浮いてるし。


 え。これ実在してたの?


 見覚えがあるぞ。


 それは、追憶の鏡というやつだ。


 ゲームの中である、クリア特典でみたやつなんだ。


 過去に戦ったヤツともう一度戦えるとかいう、おまけ要素で出てくる鏡。


 けど、明らかに世界観から浮いてるんだが。


 いちおうこの世界には、現実(元いた世界)と同じ法則があるみたいだけど、なんか鏡の名前が付く奴だけ、おかしくね?


 前回の教徒の事件のヤツ、水のたまだって若干ファンタジーしてたし。


 俺は、動揺しながらミュクゼに話しかける。


「ミュクゼ、それ、えっどういう? 知ってる?」


 するとミュクゼは俺がついてきていることにも、変な浮いてるもんにも動揺することなく、言葉を返してきた。


「いや、なんだかわからない物があると動物がいっていたので、見に来たのだが」


 やっぱり知らないか。


 すると、アウルやマリンちゃん、フレオンまで集まって来た。


 勢ぞろいいつものメンバー。


 彼等は一様に不思議な鏡を見つめて首をひねっている。


 何なんだろうねこれ。


 見つめていると現実感なくなりそう。


 クリア特典がなんで、この世界に存在してるのか、見当もつかないおれは俺も一緒に首をひねるしかない。



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