第3話 育ち過ぎた雑草
それでその日、その別の地域のある旧校舎の元へ行く事になった。
清掃道具とかゴミ袋とかもきちんと用意してね!
現地集合だったので、それぞれバラバラに向かったんだけど。
おおう?
なんかめっちゃ、町から離れてるんだけど。
めっちゃ周囲が静かなんだけど。
めっちゃ、鬱蒼とした森の中すすんでるんだけど。
で、そんなめっちゃやばそうなとこ。人里はなれた場所に向かった俺達は、それを見た。
蔓に覆われまくってる旧校舎の姿を。
校庭らしき場所には草がぼうぼう。
どこが、クラス一つ分で足りるんだ。これ。
廃墟になってんじゃんか。
なんて、呆然としていると先についていたらしいミカエラが、「忘れてた」と呟いた。
「この地域、いつもは雨なんてあんまり降らないけど、今年はけっこう雨が降ったから」
それで、こんな草ぼうほうみたいな有様になってるってわけか。
って事は、今まではこれほどの惨状じゃなかったっぽい?
俺達の年だけこんなかよ。
なんて不運な。
嘆いててもしゃーないので、準備していくけど、気が遠くなりそうだな。
応援呼んだほうがいいかも。
あんまりにもあんまりな見た目なので。
集まったクラスメイト達の顔、腰がおもいっきりひきつってたな。




