表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/96

第3話 盲目すぎる女子生徒



 そして、とりあえずストーカーの様子を観察してみる事にした。


 敵を倒すなら、まず知らないといけないし。


 いや、倒さないけど。


 そしたら、さっそくだ。


「フレオン君、なんて素敵な人」


 フレオンが、男子生徒の荷物を持ってやっている。


 それを見たストーカーちゃんが、その後方でうっとりしていた。


 頬を染めて、他の人間の事はまるで目に入らないみたいだ。


 周りから「何やってるんだろう」みたいな目をむけられて、怪しまれても気が付いていない。


 俺はすかさず話しかけようとしたのだが。


「あっ、フレオン君が行っちゃう! おいかけないと!」


 すたたたたっ!


「忍者か!」みたいな足でその場からさっそうと移動していってしまった。


 今度は回り込んで前から観察するらしい。


 離脱がはやかったな。


 まあ、いい。


 つぎの機会をまとう。






 そしたら、さほど待たなくて済んだ。


 だって、フレオンの近くにいるし。


「フレオン君、なんていい人」


 今度はフレオンが廊下に落ちているゴミを拾っている所に遭遇。


 ストーカーちゃんの声がしたので、探すのだが。


 いねぇ!


 えっ、人影がないんだけど、


 どこだ!


 苦労して声の出所を探すと、掃除道具入れの中からしていることに気が付いた。


 えっ、ホラー?


 その行動はちょっと引くよ。


 恋は盲目だっていうけど、盲目すぎるだろ!


 うっ、これを開けるのはちょっと。


 おそるおそる近づいてためらっていたら、ドアが勢いよく開いて、何かが飛び出てきた。


「ぐはあ!」


 おでこに9999のダメージ!!


 真っ赤な色でダメージの数字が頭上に表示されてるような気分だ。


 そんな感じでうずくまっていたので、忠告するどころじゃなかったよ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ