57/96
養鶏場の後任02
ケーキ作りとお祭りから帰って来た兄ちゃんは、少しだけぐったりしていた。
でもなぜか嬉しそうでもあった。
誰かからもらったらしいプレゼントを見て、ニヤニヤしてる。
彼女でもできたのかな。
まあ、こっちにはどうでもいい事だけど。
その後、兄ちゃんと兄ちゃんの家族で美味しいご飯を食べる事になった。
今日は特別な記念日だから、って事でいつもより食卓が豪勢だ。
俺は、兄ちゃんに拾われた身で居候だから遠慮してたんだけど、そうすると兄ちゃんがどんどん俺の器に食べ物を盛ってくるんだ。
「遠慮しないで食べろよ、育ち盛りなんだから」
っていうけど、そんなには食べれないよ。
でも、楽しかったな。
家族と食卓を囲んだっていう思いでは、俺にはないけど、きっとこういうのを幸せって言うんだろうな。
兄ちゃんたちにもっとたくさん恩返しができたらいいんだけど。
今は養鶏場を維持するだけで手一杯だ。
もっと成長して、色々な事が出来るようになったらいいのにな。




