表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/96

第1話 巨大ケーキとの出会い



 今回は回想から始めようかね。


 よっこらしょ。


 俺、子供の頃に冬になって初めて知った事がある。


 前世持ちならではの驚きだよな。


 この世界の常識とか、規則とかにびっくりするやつ。


 まあ、それはそう大層なもんじゃなかったんだけど。


 それは雪の降る中、人の多い通りをかきわけて、町の広場に言った時の事だ。


 めちゃ寒い思いをしながら、そこに向かった俺は、巨大な食い物を見た。


 最初はでかすぎて、食い物だと分からなかったけど。


 寒さの中、凍り付きそうな鼻でも分かるくらい甘い匂いがしたからな。


『父さん、母さん! あれ、くりすますつりーみたいだな!』

『くりすま? 何だって』

『何にせよ、初めて見せたのだから、驚くのも無理はないわ。ねぇ、あなた』

『そうだな。ほら、おいでもっとケーキがよく見えるように肩車してやるぞ』


 俺はその時思った。


 町の中央に鎮座した、縦型ブッシュ・ド・ノエルみたいなケーキを見ながら。


 この世界にもクリスマスみたいなイベントがあるんだな。


 って。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ