第4話 うさぎさん問題
残っていた疑問は、フレオンにそれとなく聞いてみた。
こいつなら、他の攻略対象よりなんか垣根が低いんだよね。
よく話すせいか?
「そんな事気になってたんだ」
「で、なんで働いてたんだ?」
「それは、皆でお金出して小屋の修理代を出そうって話があるからだよ」
「小屋?」
小屋と言われても、心当たるようなものはない。
そんなもの原作になったかな。
身近にもそんな小屋と言われるような建物……。
記憶の奥底からそれらしきものを引っ張り出そうとしていると、フレオンが「ほら」と助け船。
「学校の裏にあるでしょ?」
言われて、気が付いた。
そうだ。
ああ、なんかあったな。
ウサギ小屋みたいなの。
いや、ウサギ小屋だあれ。
そういや、かなりボロかった。
あちこち痛んでた。
老朽化の見本みたくなってた。
前見た時、そろそろ壊れるんじゃないかって思ったんだ。
「あそこは、もうなおせないぐらいボロくなっちゃってるから、先生たちの間で壊しちゃうって話しがでてるんだ」
「それでお前らが修繕費をかき集めるために食堂手伝ってたのか」
「うん。大人って何で、何でもかんでも無駄だって決めつけるんだろうね」
無駄って言われると抵抗があるけど、必要かと言われると。どうだ?
実際俺も言われないと思い出さなかったくらいだしな。小屋は。
まあ、生き物飼ってるのに、そう簡単に飼い続ける努力もしないでやめるって言われたら、腹が立つけど
そこのことろが無責任なんだから、どうなんですかって怒ると思う。
「お前らがなおした後、どうすんだよ。ずっと学校にいられるわけじゃないだろ」
一度なおしたって、問題を先送りにするだけだ。
そういうと、それは彼等も分かっていたようだ。
「そこは、まだ決まってないよ。考えてる途中。でも何もしないままおあきらめちゃうのは嫌だし」
何もしなかったら、ウサギがどうなるか分からない。
うちの学校のお偉いさん、あんまり良心的じゃなさそうだしな。
だから、猶予を伸ばしてその間にどうするか考える、って感じなのか。
はぁ。
誰かが卒業後に飼い主になってくれりゃ、解決なんだが。
「とりあえず、飼い主募集の貼り紙でも作ったらどうだ?」
「そうだね。そうするしかないか」




