表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/96

第7話 パワーアップして戻って来た



 まだみぬ、しかし慣れ親しんだふりかけ米料理に思いをはせる事、数日。

 事態が動き出したのはそれから、二日後だ。


 なぜか、どっかにいっていたはずの神の教徒達が戻って来た。


 そういえばこいつら執念深いのが特徴だったな。


 イベントで攻略対象達にやられかけた教徒がいたんだけど、何度も復活して立ちはだかってくるんだよ。


 やってる時は、ホラーかよって思ったわ。


 これ、乙女ゲームじゃねーって。


 でもこれで原作イベントが元に戻ったな。


 運命を改変しようとしても、修整しにきたあれか。


 複雑だな。地元にあんな連中が戻ってくるってのは。


 俺のせいで、楽しい恋イベントが潰れるのは嫌だけど、それで命の危険が増えるっていうのは何とも。


 しかし、来てしまったのならしょうがない。


 責任をもって、やっつけなければ。


 このままほかっておくと犠牲者がでてしまう。


 ゲーム内では、数人被害者が出た事があきらかになっていたから特に。


 おおがかりな駆除(排除じゃなくていいだろ)は自治組織に任せる形になるけど、できるだけ連中の規模とか人数とか、根城の位置を詳しく知っておきたいな。


 ここは、ハーフエルフであるミュクゼの出番だ。


 ハーフエルフは耳が良い。

 後、動物とも仲良しできる。


 彼の耳にはどういう風に聞こえているのは分からないが、ミュクゼは動物とお話できるらしいのだ。


 簡単なやりとりしかできないらしいけど、それでもすごい。


 メルヘンだなー。

 

 魔法とかない代わりに、他の種族がいるとこういう所でファンタジー感を味わうな。


 そういうわけでミュクゼは、自慢の耳と動物の協力を得て、アジトをつきとめていった。


 ふむふむ、大体九つあるのか。


 生徒会の部屋で、地図に書き込まれた丸を確認する。


 もちろん、見回りした他のメンバーもいるぞ。


 九か。


 九……。


 って、多すぎだろ!


 原作より二つおおいわ!


 そんな嫌な所で、違って来るなよ。


 一度撤退したから、今度は準備万端で来たとかそういう系?


 なんでマイナスにしてくるわけ。


 これ、普通の自治組織だけで大丈夫かな。


 なんて思ってたら。


「無理だろうな」とミュクゼに言われた。


 半端ねぇ。


「動物達から聞いた武器や備えの量が多すぎた」


 素人に言われるほどって、よっぽどやばいやつだろ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ