第5話 やる気さんに頑張ってもらうため
そういうわけで、ミュクゼから生徒会長、職員たちに話がいったようだ。
わが校での神の教徒対策は進み、全校生徒に注意が促された。
しかし俺は、イベントを前倒ししてしまった事を後悔してしまう。
連中が、これでは行動できないと警戒して、付近から姿を消してしまったのだ。
あっ、ひょっとしてイベント潰してしまった?
ヒロインと攻略対象達が仲良くなる、大事なイベントだったのに。
でも、あのままじっとしてたらミュクゼが凶行に走りそうだったから、時間稼ぎする必要があったんだよな。
どうすれば正解だったんだ。
けど、神の教徒達が消えても一応警戒は続けるらしい。
今後数日間から数週間からは、自治組織が周辺を見回りするようだ。
って、思ってたら。
「あれ? ミュクゼもパトロールするのか?」
彼も参加するらしい。
下校する生徒の様子を校門で眺めている彼を発見。
カバンとか持ってないし、生徒会の腕章つけたままだから、もしやと思ったんだ。
日常で生徒会の仕事もあるのに、あと私的な復讐もあるのに、何でそんな首を突っ込むような事をしてるんだろう。
いや、やってくれた方が助かるは助かるんだけど。
すると、ミュクゼは半目になって俺の顔を見つめた。
何かどうしようもない発言を聞いてしまった、みたいな顔される。
何だこの判断に困る反応。
「これは、借りを返すためだが? 本人に直に返えすのではなく、間接的な点なのが少し気がかりだが」
うーん。
何の話だ。
そのままとらえれば、誰かに借りでも作ってるってことだけど。
まあ、いっか。
下手な事聞いて、やる気さんにお亡なりになられるのはこまるし。
そのまま頑張ってもらおう。




