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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
8/70

光る竹

 竹槍たけやりが、たけひかっている。これは一体――。


 一体何が起こったのか――何が起こったのか解らないが、どうやら私が彼女から一本を取ったらしい。


「私が一本取られるなんて――」


 彼女は動揺どうようしている様で、私の事も、光る竹槍も見えていなかった。


 私も私で状況じょうきょう理解りかい出来ていなかった。


 何故なぜ私は彼女から一本を取れたのか?何故竹槍が光っているのか?そしてさっきから、ちらちら視界しかいに入るこの髪の色。見間違みまちがいでなければ金色きんいろに見える――。


貴女きじょは一体誰だ?――」


 ―――。


 ――そして、『今』。もう何度目か、彼女と戦うのは。


「私の二勝一敗一分けよ。お『ひめ』様」


「それは違うわ、『おじょう』さん。私が二勝よ――」


 どういう訳か、彼女『西條さいじょう舞子まいこ』まで、いつの間にか変身する様にっていた。


 そして、その事を知るのは私と彼女だけであり、秘密にしていた。この光る竹槍を『魔法の竹槍』と名付なづけて――。


 何故変身するかは解らず、私は金色だったが、彼女は白に近い銀色の髪色に変化する。


 変身すると身体しんたい能力のうりょく向上こうじょうした。そして何より、危険きけん回避かいひ能力のうりょく格段かくだんに力をした。


 彼女もまた、同様どうように身体能力が向上しており、それ以外も何かが強く成っている。それは、私と似ているが、どこか違うような。


 それは戦ってみるとよく分かった。私は危険を身体からだが反応して回避する様な感じだったが、彼女の能力はまるで何が起こるのか、未来が見える様な感じだった。


 なにより、何故私達は戦っているのか?――それは彼女の、ただ逆恨さかうらみが原因げんいんだった。


 ずぶの素人しろうとである私に、一本取られた事がよっぽどくやしかったのだろう。あれ以来いらい何かと付きまとわれる様に成ったのだから。

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