でし、お前もか!?
『手綱を握ると姿が変わる?――』
そんな馬鹿な事が――と、思ってみたものの、今まさに自分がそうである事に気が付き、それはすなわち私達と同じではないのか?
『第七感』――。『姫』と『お嬢』の場合、『魔法の竹槍』で変身するが、彼女の場合は『手綱』。
もしくは『馬』そのもの?又はどちらも?
いや、それ以前だわ。『私達』と同じ様な人間が、他にも居ただなんて――。
「貴女、もしかして――」
「その話、信じるよ――だからこそ私達をここまで連れて来たんだろ?」
「『お嬢』――彼女…」
「こいつは私達の正体を知っている――そうだろ?『でし』」
「へぇ、そりゃもう。お話が早くて助かるでし」
以外にも冷静な『お嬢』はきっと彼女も『第七感』であると解っている。
そしてこの場所へ連れて来られた理由も。
私達が、『第七感』であるから――。
――それから私達は、訛りの強い彼女の案内で竹林の山へ登った。
歩く事数分、山の中腹。
そこには、その一角だけ竹が生えていない広場の様な平らな場所があった。
一休みするには持って来いな場所であり、変哲もない場所であった。
私達を先導していた彼女はその場所へ立ち止まり、休憩でもするかと思ったが、何やら傾斜の山肌を探り出した。
??――。
ゴゴゴゴ――。
すると、彼女が探っていた山肌が突如動き出し、山の傾斜が開き、それはまるで外開きの扉が開いた様に開いた。
開いた扉から現れたのは、中へと続くトンネルであり、人ひとりが丁度歩いて進めそうなものであった。
お誂え向きに中へ入れと言わんばかりに――。




