表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 2
67/70

黙秘

 動き出した自動車の中、運転手の彼女に私達は聞きたい事が々あった。


 『一体何処(どこ)へ行くのか?』『私達に何の用があるのか?』『そもそも何故なぜ私達を知っているのか?』


 その一方的いっぽうてき質問しつもんは、『もうわけございません。私からお話出来る事はございません――』の一点張いってんばりで、彼女からは何一つ答えが返って来なかった。


 ――一体何処へかうのか?


 質問する事が無駄むだだと分かり、その後の車内では無言むごんが続いた。


 私もおじょうとは話さず、まどガラスには見慣みなれた景色けしきが流れ、それをながめるしかなかった。


 考えてみたら電車やバスはった事が有るが、自動車ははじめてで、その感動かんどうもこの密室みっしつでは無言の時がまずい空気を作り、とてもあじわえるものではなかった。


 ッキー。――快調かいちょうばしていた自動車であったが何の変哲へんてつもない場所でまってしまった。


到着とうちゃくいたしました――」


 錬女れんじょから乗った自動車であったが、まだ二十分もっておらず、その場所へ到着した。


 初めは気が付かなかったが、窓から見えるその場所には覚えがあり、知るそれの反対側はんたいがわであった。


「申し訳ありません。私はをお開けする事が出来ないのです。ご自身じしんでおり下さい」


 そう言われ、私とお嬢は自分で戸を開け自動車から降りた――それが普通ふつうではないのか?


「本当にここが目的地もくてきちなの?――」


 何か作為的さくいてきであるような、ぎゃくに言えば運命的うんめいてきである。


 私達がれてられた場所は、ついこのあいだ魔法まほうたけ』をさがしにて、夫人ふじん救出きゅうしゅつ事件じけんの日にもおとずれ、サッちゃんとわかれた竹林ちくりん。その山だった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ