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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
53/70

本当はね

「お、おい――」


 あとが無くめられた私達――だから私は前へ、おじょうの前へ出た。


 お嬢から『ニンジン』にふさがるよう――。


 そしてし出した竹槍たけやり手放てばなそうとしたその瞬間しゅんかん、私の『第七感だいななかん』が、危険きけん回避かいひ能力のうりょく最大限さいだいげん発動はつどうした様な、そんな感じがした。


 しかし、それは危険を回避するというより、もう――。


 まりそうなほどゆるやかにながれるときの中、おそかる『ニンジン』のその手が私にせまる中――私はそれを垣間かいまた。


 ――ぞくに言う走馬灯そうまとう。それを今見せられている。


 私自身(じしん)わすれていた記憶きおく松竹梅しょうちくばいの花がみだれる竹林ちくりんに、彼女はた。


 うさぎがた機械きかい駆動くどう模型もけい――イの6ばんうさぎ満月まんげつ』。そうばれていた。


 兎型の機械駆動模型に、疑似ぎじ思考しこう思想しそう搭載とうさいしたそれは、私の子供のころの友達。


 身長しんちょう成人せいじん男性(ほど)あり、ぎん桃色ももいろ塗装とそう三頭身さんとうしん特徴的とくちょうてきながみみ二足にそく歩行ほこう


 可愛かわいらしい兎をした容姿ようし。しかし、機械と分かる見た目は本物の兎とても似つかない。


 そんな得体えたいの知れない非現実的ひげんじつてきなものが、何故なぜか私の子供の頃に居たのだ。


 しかし私はそれを『サッちゃん』と呼び、見た目や性格せいかく、声のしつから、その性別せいべつは女性型としてせっした。


 走馬灯は、『彼女』と私が仲睦なかむつまじくあそ姿すがたを思い出させた――。


 子供の時分じぶん、その存在そんざいなん疑問ぎもんも持たず、誰もその存在が何かも知らず当たり前の様にらしていた。


 今考えれば不思議ふしぎでしかなかった――一体いったい何処どこから来たのか。


たしか、父がれて来た博士はかせが――』


 何故今まで忘れていたのだろうか――当時とうじ、彼女は私の親友しんゆうだったのに。


 一番いちばんの友達。一緒いっしょに暮らしていた時期じきもあった。


 なつかしいな――懐かしいね。


「サッちゃん――」


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