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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
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危機感

 ――私の応戦おうせんにより始まった戦いは、集まっていた女学生達を熱狂ねっきょうさせた。


 それは私達への応援おうえんなのか、『ひめ』と『おじょう』の正体しょうたいへの期待きたいなのか知る余地よちは無い。


 夫人ふじん威張えばるだけの事はある――この『ニンジン』の性能せいのうは、私達のそれをはるかにえていた。


 二人ふたりかりだというのにまったが立たない――。


 せま路地ろじに、護送車ごそうしゃけるように移動し、『姫』は下から、『お嬢』は上から仕掛しかけた。


 流石さすがというか、武道ぶどう経験者けいけんしゃであるお嬢は、向上こうじょうした身体しんたい能力のうりょく最大限さいだいげんかし、へいさく縦横じゅうおう無尽むじんめぐり、竹槍たけやり薙刀なぎなたの様にあつかい攻撃こうげきしていた。


 私にいたっては、彼女の邪魔じゃまにならぬ様、すきを見て竹槍をてた。


 私にはそれしか出来ず、何の心得こころえも無い私では精一杯せいいっぱいであった。


 もと々、私達の『第七感だいななかん』はみずからを守るためのもの。攻撃は不得意ふとくいである。


 ――しかし『ニンジン』は、そんなお嬢の攻撃をかわつづけ、姫の攻撃などかるくあしらった。


 それどころか、『ニンジン』の攻撃にはまるで避けらず、ふせぐことで手一杯ていっぱいだった。


 私の攻撃などかすりもしなかったあのお嬢ですら、その攻撃をける事しか出来ずに。


 おかしい――これほど相手あいて、攻撃にたいして、まったくと言っていい程『第七感』が発動はつどうしない。


 一体いったい何故なぜなのか。それが意味する事は――このニンジンが私達にとって、全く危険性きけんせいが無いという事でしかなかった。


 私達をつかまえるだけなのだろうから、傷付きずつけるつもりが無いのか、その所為せいなのか――。


 その事に気付き、自らに危機感ききかんが無い事を感じた――何故なら『ニンジン』の、彼女の攻撃は私達にはいていないのだから。


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