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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
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そういえば

 いつの間にか私達と護送車ごそうしゃは女学生達にかこまれていた。しかし、こうなっては夫人ふじんれて行く事は出来ないだろう。


「さぁ、夫人を返してもらおうか!――」


 動力どうりょくった護送車はあまりにもしずかなものだった。まるでこの状況じょうきょうどうじていないような。


 ゆえに何が起きるか解らず、固唾かたずんだ。


 ――ひらいたのは護送車後方(こうほう)とびら、私にかいの扉だった。


 その扉はじょ々に開かれ、全員の視線しせんそそがれた。一体誰がりて来るのか――。


 そして、降りて来た人物に私達は、身構みがまえていたぶん呆気あっけにとられてしまった。


 しかしそこには、いつもと変わらずだしなみをととのえ、がみ優雅ゆうがな夫人の姿すがたがあった。


 夫人は拘束こうそくもされておらず、ただ一人降りて来た。


「夫人――」


 パチ…パチパチ――安堵あんどからか、自然しぜん拍手はくしゅき、次第しだいにそれはその場にものすべてにうつった。


皆様みなさま、わたくしめのためあつまりいただ感謝かんしゃもうげますわ」


「夫人」「夫人!」「夫人!!」


「――貴女方あなたがたひめさまと、『おじょう』様ね?うわさはかねがね…」


 夫人と『姫』は初めて会ったのか――そういえば、夫人が決闘けっとうを見に来た事は無かったような。


 いやてよ。そもそも夫人を『竹槍たけやり訓練くんれん』で見た事が無かった。彼女はまさか――。


「は、初めまして――」


「……」


「お会い出来て光栄こうえいですわ――ところで、貴女方の正体しょうたいを誰も知らないというのは本当でして?」


「いや~、そうなのかな~?」


「……」


「と、いうことで――助けに来て頂いてまこともうわけございませんが、このを借りて、貴女方の正体をあばかせてもらいますわ」


「えっ!?」


「……」


「皆様もお二人が何処どこ何方どなたか知りたくはなくて?どうです?」


「――何を言って…」


「……」


「わたくし、わたくし以上いじょう目立めだ存在そんざいゆるせないの――」


 パチ…パチパチ――。


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