表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
47/70

阿呆

 私が――っと、様子ようすうかがい、び出すかまえだけをしていた矢先やさき護送車ごそうしゃは出て来た。


 突然とつぜんの事におどろき、まだ準備じゅんびが出来ていなかった私は、それを見ている事しか出来できずにた。


 しかも、護送車は私とは反対側はんたいがわへ行ってしまい――あっ、という間の事であった。


『行っちゃった――』


 ただ呆然ぼうぜんくす私。今の状況じょうきょう理解りかい出来ない――どうしよう…。


 ――「キャーーー!!」


 ――その悲鳴ひめい放心ほうしんの私をわれかえらせた。


 それはどうやら女学生じょがくせいたちのもので、その声は歓声かんせいようだった。


 黄色きいろ声援せいえん――。


 私はいそいで竹刀袋しないぶくろを開け、魔法まほう竹槍たけやりを取り出し女学生達の居る護送車までかった。


 ――どうやら護送車は動きを止めたらしく、そこには大勢おおぜいの女学生達が護送車をいかけ、何かに熱狂ねっきょうしていた


 護送車後方(こうほう)むらがる女学生達の所為せいで何も見えない。


 群衆ぐんしゅうの一番(うし)ろの私は、彼女達が何に熱狂しているのかわからず、彼女達は変身へんしんした『ひめ』に気付きづきもしない。


「――ねぇ、一体何があったの!?」


「――『おじょう』よ!お嬢が来たのよ!」


 ――やられた!滅茶むちゃ苦茶くちゃかっこい事にっている。


 本当は私がそうなるはずだったのに…。


 しょうがない。はじつか――。


「すぅーー。っキャーー!『姫』よ~!!」


 自演じえんとはいえ、その場に居た女学生達はたちまちにかえり、『姫』に気付いた。


 しかし、その反応はんのうは歓声よりも、おどろきの方が多かった。


「『姫』よ。いつの間に――」「全然気が付かなかった…」


 女学生達はじょ々に、私と護送車のあいだけ、道を作った――そして、そこで何がこっていたのか私は理解りかいした。


 道着どうぎ竹槍たけやりこしし、かみって――『お嬢』は護送車の前をふさぎ、そこに居た。


阿保あほまるだしね――遅いわよ『姫』」


真打しんうちは最後にあらわれるのよ。『お嬢』――」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ