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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
45/70

所以

 ――――。


 ――とうとう『おチョコ夫人ふじん』を護送ごそうする日がやって来てしまった。


 『魔法まほう竹槍たけやり』を見つける事が出来たものの、結局けっきょく作戦さくせんなどは決まらず、非国民ひこくみん代表だいひょうなど私一人にはもってのほかであった。


 ただ夫人を助けるためだけに――。


 問題は一体いったい何時いつ何処どこで変身するかだ。


 憲兵署けんぺいしょには女学生じょがくせいけるだろうし、家から変身して行って、誰かに見られたら――。


 それに、どうせならカッコ良く登場とうじょうしたい。非国民代表にはりたくはないが、『ひめ』はそれなりに人気もある。あま無様ぶざま姿すがたは見せられない。


 でも、彼女の言葉では無いが、その場で変身して口上こうじょうでも言えたなら――。


 あさはかだが登場の仕方しかたを考え、挙句あげく――少しはなれた場所から歩き、おくれてあらわ注目ちゅうもくび、護送ごそうしゃの前をふさぐ。


 さむらいよう竹槍たけやりこしし――。


 しぶい。単純たんじゅんだが渋い。これはいける。かみえば――。


 そうとまれば、私の心はおどり、最早もはや成功したも同然どうぜんだった。


準備じゅんび、準備。っと――』


 ――魔法の竹槍での変身は、直接ちょくせつたけれなければならない。ぎゃくに言えば触れさえしなければ変身する事は無い。


 その為、魔法の竹槍をはこさいは、竹刀しないを入れるふくろ、『竹刀袋しないぶくろ』に入れて持ち歩いた。


 しかし、まんいち面前めんぜんで竹槍を離してしまった場合、『姫』の正体しょうたいが私だと知られてしまう。


 そうならない為、私は考えた。肌身はだみはなさず竹を身にけられないかと。


 そしてみ出した。竹のはしを首から下げる方法を。


 魔法の竹さえ身に着けていれば――。


 ――しかし、それは失敗しっぱいした。それでは変身は出来なかったのだ。


 そして気が付いたのだ。それは竹が、竹槍である必要に。


 ある一定いっていかずふしが無いと変身出来ない事、その数が竹槍だと丁度ちょうど良い事に。


 竹槍でしか変身出来ない――それが竹槍である理由だった。


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