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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
44/70

合図

 ウーーーー!!――サイレンの音。


 灯火とうか管制かんせい合図あいずよるが、やみ近付ちかづいたあかし


 夕焼ゆうやけが私達をつつみ、サイレンがひびいた。


 『電力でんりょく消費しょうひ規制きせい』――。


 鎖国さこくからのエネルギー不足ぶそくこと重大じゅうだいで、電力の使用も『ぜいたくはてき――』と制限せいげんがかけられ、不要ふよう不急ふきゅうの電力使用は禁止されていた。


 それは夜も例外れいがいではなく、さらに電力使用はてき目立めだつという理由で、みずからの命を守るためとは言ってはいるが、必要ひつよう最低限さいていげんに規制されていた。


 とくに夜の電力使用はきびしくまられ、それは『非国民ひこくみんり』の対象たいしょうでもあった――。


 ――サイレンの音は次第しだいに小さく、そしてとおくへ。しかし、私の中ではまだ鳴り響いていた。


過去かこ決着けっちゃくをつける。時間が無い。貴女きじょが『ひめ』とれぬのなら、貴女が――」


 その感情かんじょう電流でんりゅうように私の身体からだめぐり、今までの合図のではなかった。


 ゆえに、こんな時に――走馬灯そうまとうだろうか…。


 彼女は、西條さいじょう舞子まいこは、その竹槍たけやりを私にてた。


「――死ねーーー!!」


 ――そうだ、おもい出した。父がつくったあらたなたけの名前を――


 『――お父さん』


 その竹の名前は――。


「――『日進にっしん月歩げっぽ』ーー!!」


 ――その瞬間しゅんかん地中ちちゅうねむっていたたけのこかおを出し、一瞬いっしゅんうち青竹あおだけ成長せいちょうした。


 私はそれを見たわけでなく、その時にはかなかったが、まるで私の声に反応はんのうした様に――。


 そして、その竹はすでに竹槍の形に成っていた。


 何時いつにか立ち上がっていた私は、それを無意識むいしきつかみ、彼女の一撃いちげきふせはじいていた――。


 『姫』の姿すがたに成って――。


「――かぐやーー!!」


「――舞子ーー!!」


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