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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
39/70

 足が無い――。


 今まで気が付かなかった――まさか幽霊ゆうれい!?


「やっとアレがいて来たか――それにしても正解せいかいだったな、隔離かくりは。混血こんけつ根絶ねだやしにせねば」


 金髪の彼女は、何かをつぶやいたようだったが私にはこえなかった。


 おじょう竹槍たけやりかまうごけず、私もそれにはが引いた。


 ――彼女の足はみるみるえ、ついにはこしまで消えて行った。


 ゆっくりと、しかし確実かくじつに彼女の身体からだは消えて行った。


 足から腰、腰からどう、胴からむね――じょ々に上へ上へ。


 私もお嬢も、それを目でうことしか出来ず、言葉をうしなっていた。


 そして、ついには顔だけに――。


「今日は宝物ほうもつめんじて見逃みのがしてあげる。ただし、チョコレートがあるかぎつみは消えない」


「――って!それって一体どういう意味?」


「戦争はつ――」


 彼女が何を言おうとしたのか――彼女の口が消えてしまい、最後まで聞けなかった。


 そして、彼女は完全に消えてしまった。


 その直後ちょくご松竹梅しょうちくばいまばゆく光りかがやき、私達は目をひらいていられなかった。


 ――光がおさまり目をけると、今までそこにった松竹梅が全て消えていた。


 彼女が持って行ったのだろう。しかし、一体どうやって。


「私は夢でも見ていたのかしら――」


「今のは一体なんなんだ?――それにやつは一体?」


 どう説明せつめいすればいいのか――結局けっきょく私は彼女について何もわからず仕舞じまいに終わったのだから。


 こっちが聞きたいくらいだった。


 うわの空だった頭は、次第しだいにそれを取り戻し、私はそれを思い出した。


「あーー!?在ったの?『魔法まほうたけ』!」


 ――お嬢が持っていた魔法の竹は、すでに竹槍にされていたのだった



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