今更、尚更
「何なの一体――」
眩い光の中から現れた金髪の女性であろう人物は、松竹梅の前、辺りを伺っていた。
私にはまだ気が付いていない。
金髪――それだけではない、雰囲気。纏った光、それが『姫』にそっくりだ。
彼女は一体――。
あの光は一体何だったのだ。何処から現れたのか。
――まさか、彼女も『第七感』を!?
「あ、あのっ――」
目が合った――。
山の頂から斜面下の私を見下ろし、彼女の視線は睨み付ける様なものだった。
『うっ――』
――彼女は私を一瞥し、おもむろに歩き出した。
松竹梅の前を通り、少し歩いた所で止まり私を見下ろし、目が合った。
また睨み付けられている様で、私は何も言えずにいた。
そして何事も無かったかのように、視線を逸らし、また歩き出す。
松竹梅の前へ戻り、今度は反対へ。
私はそれを唯目で追っていた。
彼女はまた少し進んだ所で止まり、私を見下ろす――また目が合う。
そして逸らす。
――行ったり来たり、何回か繰り返し、何度も目が合い、何回かそれが続いた。
一体何なんだ――。
「あの!貴女は一体?――」
「!?――貴女、私が見えるの!?」
彼女は驚き、大袈裟に身を反らした。
それには私も驚いた――彼女、自分が私に見えていないと思っていたのか。
私の危険回避能力が言っている――この人は不味い。
もしかして、私の第七感が反応して?
見えない事、それが彼女の第七感?彼女は変身しているのか?
そうじゃなきゃ――何か、関わり合いにならない方がいい人物なのかもしれない。
「おかしい…、確かに非空間爆雷電は掃射させた筈なのに――」




