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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
35/70

光る竹がありけり

 『松竹梅しょうちくばい』――『魔法まほうたけ』の可能性かのうせいがあるとすればこの竹しかない。


 あらためて見ると奇妙きみょう奇天烈きてれつな竹である。


 おぞましい。何ならさわりたくも無いほど


 しかし、触らなくては解らない。本当に魔法の竹なら、れただけで私は変身する。


 もう一度『ひめ』に――。


 「――これで、夫人ふじんを助けられる」


 そう思い、松竹梅へ近づこうとしたその時だった――。


 松竹梅が金色こんじきに光りかがやきだしたのだ。


 まぶしいほどの光に、私はまともに目を開けられなかった。


 「――何が起こったの?」


 光り輝く竹。これでは『かぐや姫』ではないか。


 しかしまぶしい。それのではない。


 まるで私が何かにらされているようだ。


 ――その光はじょ々におさまり、光は竹からではなく、別の何かから照らされている事が分かった。


 次第しだいに見えて来たそれは、逆光ぎゃっこうであったが竹ではなかった。


 山の頂上ちょうじょう。松竹梅の前、まばゆい光に照らされ現れたのは人影ひとかげであった。


 人間ひと――か?


 ――光は完全に消え、私はくらんだ目をなおそうと強くつむり、その間に一体何が起こったのか必死ひっし理解りかいしようとした。


 私はゆっくりと目蓋まぶたを開き、それをたしかめた。


 ――やっぱり人間だ。


 まだ目がおかしいのか、その人物は光をはなっているように見えた。


 いや、勘違かんちがいではない。確かに光っている。体全体を光がおおっている。


 しかも、金髪きんぱつだ――金髪の女性?か、長い髪を棚引たなびかせている。


 金髪については、おどろきはしなかった。つい最近見た覚えがある。


 しかし何に驚いたって、その人物の登場とうじょうのしかたでも、一体何が起こったのか解からない事でもない。


 その人物が、『姫』や『おじょう』にそっくりな事だった――。



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