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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
33/70

おとめ

 西條さいじょう舞子まいこ行動力こうどうりょくったを知らず、その日のうちに教えてもらった竹林ちくりんかった。


 勿論もちろん私も強制的きょうせいてきれて行かれた。


 魔法まほう竹槍たけやり大切たいせつさは彼女も私も同じだが、私はなかあきらめていた。


 竹林を直接ちょくせつ見たわけではないが、きっと数百すうひゃく数千すうせん、もしかしたら数万すうまん――それに『魔法まほうたけ』がまだるともかぎらない。


 諦めて、ほか方法ほうほう夫人ふじんを助けたら――。


「お前、いいのかそれで?――もう二度と変身できなくても」


たしかに、あんな能力のうりょくもう二度と手に入らないと思う――何より、変身した時は楽しかった…」


「なら、尚更なおさら――」


「――でもどうやって?」


 それ以上彼女からは何もかえってはず、前をあるく彼女の背中せなかに、これ以上何も言えなかった。


 彼女は私以上にかなしんでいるのだろう。その足取あしどりからひしひしとつたわってくる――ただはやく、ちからづよく。


 百合女ゆりじょから歩く事30分――あんじょう一山ひとやままる竹林ちくりんだった。


 これじゃ――こんな所から…。


 唯、彼女はもちろん、私もうしきな発言はつげんは出さなかった。出せなかった。


 彼女は無言むごんで竹林へ入り、私もあとつづいた。


 彼女は一本一本(たけ)さわり、その竹がどうか調しらべており、私もそれを真似まね、彼女とは少しはなれた場所をさがした。


 いやな空気だったので、彼女と別れられて良かったかもしれない。


 いつもは何だかんだいって、彼女は明るく前向まえむきだった。そんな彼女の無言にはえられなかった。


 私自身(じしん)発見はっけんである。


 彼女の印象いんしょうでは、そっちのほうがお似合にあいなのだが、き合ってみて分かった。彼女、おしゃべりで、チョコレート好きの私と何も変わらない『おとめ』だと――。



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