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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
32/70

竹の成長を

「えっ、竹槍たけやり?ここにかくれていたやつかい?――それならてちまったよ」


 !?何ということか、この清掃せいそうのおばさんに魔法まほうの竹槍を捨てられてしまったのか――。


 あれが無ければ私達はもう――。


なんでも、ふるくなった竹槍を処分しょぶんして、また新しく作りなおすらしいよ」


 西條さいじょう舞子まいこかたまってしまい、私も言葉ことばうしなっていた。


「まぁ、竹なんていくらでもえて来るし、成長も早いし――」


 魔法の竹槍が無くては、『第七感だいななかん』はもう使えない、変身が出来ない――すなわち、夫人ふじんは助けられず、チョコレートだってもう…。


「近くの竹林ちくりんからってたんだよ、古いやつ。新しい竹だってそこから――」


「――おばさん!!その竹林何処(どこ)るの?」


 固まっていた西條舞子は突如とつじょ、カッと目をひらき、いきかえしたのだった。


 たしかに、魔法の竹槍は無きゃこまるものではあるが、まさか竹林からさがしだそうというのか?――。


 無謀むぼうだ。一体どうやって。


 魔法のとはいっても、見た目はただの竹なのだ。見つかるはずがない。


「私はあの竹槍のおかげで、私の、いやそれ以上の何かざされていたようなものが…。上手うまく言えないけど、今の私にはあれが、魔法の竹槍が必要ひつようなんだ。何かを開くためには――だから私は何が何でも見つけてみせる。どれだけかっても」


 彼女の言葉は何時いつになく真面目まじめなものだった。


 いつもの馬鹿ばかげた作戦や野望やぼうなんかも、私は少しふざけているのかと思ったが、彼女なりに真面目だったのだろう。


 唯、彼女も私も、それがなにか、どうすればいいのか、解らないだけだったのだ。


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