表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
31/70

悪目立ち

 しゅうなか水曜日。夫人ふじん護送ごそうまで、今日をふくあと3日。


 その放課後ほうかご――。


 私は作戦のかなめでもある魔法まほう竹槍たけやりを取りに、百合女ゆりじょまで来ていた。


 西條さいじょう舞子まいこからは、誰にも見つからずに道場どうじょうまで来いと言われていたが、そんな事は無理であろう。


 私は校門前で右往うおう左往さおうしていた。


 他校たこうはいむ事がこんなにも勇気ゆうきる事だとは思いもしなかった。


 終業しゅうぎょうから時間はってはいるが、それなりに生徒はり、このまま入っても目立めだつだけだった。


 何度なんどか来ているとはいえ、ここ以外の入り口は知らないし――。


 さて、どうするか…。


 校門前でなやかんがえ続け、何時いつまで経っても来ない私を見兼みかね、西條舞子が校門まで探しにやって来た。


「思いっきり目立っているな――」


「いや~、どうしようか途方とほうれていたから助かったわ」


 これは仕方しかたない事で、私は彼女にれられどう々と敷地内しきちないへ入って行った。


 最初からこの方法しかなかったような――二人で入れば何も問題はないだろうから。


 ――とは言え、彼女も彼女で、この学校(もとい)女学生達のあいだではそれなりに人気があり、目立ってしまっていた。


 ただでさえ袴姿はかまの彼女だ、何時もより々しく見えてしまい、すれ違う女学生達はあこがれの眼差まなざしをけていた。


 さらに私も部外者ぶがいしゃであり、何故なぜ彼女と一緒いっしょるのかとぎゃくに目立ち、肩身かたみせまおもいだった。


 視線しせんが痛い。


 ――ちょっと待って、目立っているのは全て彼女の所為せいではないのか?


 などと思ったが、今更いまさらもうおそいのであった。


 目立ちぎた私達であったが、無事ぶじに道場へくことが出来でき、後は誰にも見つからずに魔法の竹槍を持ち出すだけであった――。


 そううまく行くだろうか――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ