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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
29/70

彼女達なら

 『夫人ふじん今週末こんしゅうまつの土曜、朝10時に軍事ぐんじ施設しせつ護送ごそうすると。そして――彼女を助けたければ、助け出してみろと。彼女を連れて行けたら彼女を解放かいほうする。何をしてもかまわない。竹槍たけやりだろうと、拳銃けんじゅうだろうと持って来い』と。


 西條さいじょう舞子まいこはこのうわさもとい挑戦状ちょうせんじょうを本当だとしんじ、助けに行くつもりだった――。


「こんなおあつらきな事があるか――私達が非国民ひこくみん代表だいひょう第一歩だいいっぽとして、注目を集めるためには最高の舞台ぶたいだ!」


 たしかに、こんなにも都合つごうよく助け出してくれと言わんばかりの状況じょうきょうは、私達、おもに彼女がもとめていたものだろう。


 それに、魔法まほうの竹槍さえあれば、それが不可能ふかのうじゃない。


 私も何時いつしかり気になっていた。


 しかし何だろう、この不安ふあんは――。


 流石さすがに、何の確証かくしょうも無しには作戦さくせんは立てられず、まだ時間があるので、その噂の真偽しんぎを確かめようと提案ていあんし、その日彼女には帰ってもらった。


 ところが次の日、学校へ行くとその噂で持切もちきりだった。


 夫人が護送されると。助け出せば見逃みのがすと、どんな手を使ってもいいと。


 そして、夫人を助けに『ひめ』と『おじょう』が行くと――


勿論もちろん姫は行くわ。あんなにもお強いのだもの。きっと夫人を助け出してくれるわ」


「マサ、その噂誰から聞いたの?」


「さぁ、皆さんしているわ。朝からずっと」


 誰がこんな噂を――まさか、西條舞子が?


 噂というか、これは願望がんぼうだ――姫とお嬢に助け出してもらいたい。行かないわけが無い。何故なぜなら『姫』と『お嬢』だから、と。


 しまいには、あれだけチョコレートをけていたのだ、行かない訳は無い――とまで言われていた。賭けていたのは私達じゃないのに。


 この雰囲気ふんいきは、この空気はなになんでも行かざるえないものであった――。



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