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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
28/70

その噂は

「そういえば、こんなうわさも聞いたわ――」


 マサの聞いた噂は、私が聞いていた噂とちがい、みょう現実味げんじつみびており気になった。


 まるでその事が事実じじつと知っており、そうでもなければ事細ことこまかく指定していは出来ないだろう。


 それにこれは――。


「誰がそんな事を――」


「さぁ、忘れてしまったわ」


 肝心かんじんな所を――やはり何処どこけている。


 しかし、その人物は一体――何故なぜそんな事を。


 私は一日中その噂の事を考えており、その所為せいで全てがうわの空だった――。


「そんなもの、私達への挑戦状ちょうせんじょうに決まっているでしょう――」


 放課後ほうかご――。


 あんじょう、校門前でせて西條さいじょう舞子まいこは、やる気にあふれた表情ひょうじょうで言った。


 その噂の事を話してしまった所為であったが、残念ざんねんながら私も同意見どういけんだった。


 かと言って、彼女(ほど)やる気など出はしないが。


冗談じょうだんはさてき――私も聞いたよ。少し違うが、日時は同じだ」


「これってどういう事――」


「のこのこ出て来た非国民ひこくみん一網打尽いちもうだじんにする気だろう――それだけの用意があると」


 確かにそれが本当なら、何も無しにはこんな事を言わない。


 目的もくてきは一体――彼女の言う事も有るだろうが、別に何か目的が有ったとしたら、それは一体。


貴女きじょは信じるの?――そもそも貴女は、何故夫人(ふじん)つかまっていると知っているの?」


「――憲兵署けんぺいしょへ入る一台の車を見た。あんな高級こうきゅうな車、貴族きぞく特権とっけん階級かいきゅうしからないだろうな。だから私は確信かくしんした。それだけ」


「それだけ?――」


「――それだけ」


 それだけで――こうなると、彼女の言うことも信じられなくなってきた。


 ならこの噂はどうだろう――彼女から聞いていたから、もしかしてと思ったが、それも無くなった。


 ――しかし、妙に気になる。百合女ゆりじょでも流れていた噂。


 その噂は――。



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