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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
27/70

一体誰が言った

「でも、はっきりと非国民ひこくみんりにったと言っていたのに、何故なぜこんなうわさばかり広まるのかしら?」


流石さすがね、マサ――たしかにそうだわ」


 相変あいかわらずマサは、けていそうで、ここぞという所ではえている。


 はっきりといたのなら、その人物にくわしく聞けばいい。


 ――しかし、一番(はじ)めに夫人ふじんが非国民狩りに遭ったと言ったのは一体誰だったのか?


 何故その人物は夫人が非国民狩りに遭ったと知っていたのか?


 あの日、私は『ひめ』で、決闘けっとう最中さいちゅうで――ダメ、思い出せない。


「でも、私もいまだにしんじられないわ。夫人が非国民狩りに遭っただなんて…」


「噂なんてそんなものね。皆、信じたくないのよ――それよりマサ、貴女きじょおぼえていて?あの日、夫人が非国民狩りに遭ったと、初めに言い出した人物を?」


「えぇ、覚えているわ――でも、見知みしらぬだったわ。百合女ゆりじょの生徒じゃない?」


 確かに、知っている人物や見覚みおぼえがある人物なら忘れないはず


 しかし、かすかに覚えている私の記憶きおくでは、確かセーラー服は着ていなかった。ということは、錬女れんじょの生徒という可能性もある。


 かりに、その本人の顔を思い出したとしても、探す事は困難こんなんだろう。


 それなら、その人物を知っている人物を探した方が早い――。


 しかしそれも時間がかり、それをおこなっている時間は私には無い。今日にでも西條さいじょう舞子まいこが何かしら行動こうどうを起こし、それに私も付き合わされるに違いないからだ。


 正確せいかく情報じょうほうさえ解れば、西條舞子の強引ごういんな作戦を使わなくてもむかもしれないから――。


 彼女の言うことを信じていないわけではないが、このままだと、夫人がるか居ないかも判らない憲兵署けんぺいしょなぐみかねない。


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