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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
24/70

剣より強い

 非国民ひこくみん代表だいひょう――彼女かのじょいわく、女学生達の国民的こくみんてき行動こうどうあたいする自由と純情じゅんじょうを守るため、私達でそれらがかすみ目立めだたなくるまで戦い続ける。


 らしい――一体いったい何と戦うのか…。


 一晩中ひとばんじゅう考えていたらしく、彼女の妄想もうそうじみた作戦さくせんは、もはや自意識じいしき過剰かじょう被害ひがい妄想もうそうでしかなかった。


 私はそれを一つ一つ丁寧ていねいことわりを入れ、最終的におチョコ夫人ふじんを助ける為に、非国民代表になる事で手を打った。


「ではまず、憲兵署けんぺいしょ占拠せんきょし、宣戦せんせん布告ふこくを――」


「しない、しない――もっとコッソリと、誰にも見つからないように助け出さなきゃ」


「だから、それじゃあ、また同じ事がかえされるだろ――私達の存在そんざいを、私達がやった事を証明しょうめいしないと」


「だから、置手紙おきてがみを――」


「ダメだそんなの。けるんだ、恐怖きょうふを――非国民ひこくみんりがこれば、私達が助け出す。その行為こうい無駄むだである事を教えてやるんだ」


「じゃあ、一体どうすれば――」


「コソコソするから駄目だめなんだ。正面しょうめんからどう々と行けばいい」


 決闘けっとうもうむ――夫人をけ戦い、後腐あとぐされなく取りもどす。せいどう々、立会人たちあいにん野次馬やじうまればなおいい。


 私達の存在そんざいに広まる。一石いっせき二鳥にちょう――。


 彼女の作戦にしてはまともではあったが、決闘など申し込んで受けてもらえるのだろうか。


 それに、夫人を賭けるということは、こちらも何か賭けなければいけないのでは?


 負ける事など考えていない。彼女らしいと言えば彼女らしい。


「決闘って、一体何で戦うの?」


「そんなの竹槍たけやりでに決まっている。当たり前の事を聞くな」


相手あいても竹槍を?――そう、うまくいくかしら。けんや、拳銃けんじゅうを使ってきたら?」


「竹槍が剣や、拳銃に負けるかよ――」

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