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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
21/70

誰が――

 『第七だいななかん』――そうは言われても、それは彼女の憶測おくそくでしかなかった。


 しかし、私は強引ごういん納得なっとくさせられ、その名前のひびきを気に入ってしまっていた。


 ついでに言うと、呼び方が有った方が便利べんりなのである――第六だいろっかんが、魔法まほうの何かに影響えいきょうされ変身するこの現象げんしょうに。


 西條さいじょうさんにも教え、これからは『第七感』で統一とういつしようと思っていた。


「ところで、それは一体誰の事なのかしら?」


「!――う、うわさで聞いたような…」


「そう、そんな噂が…。私はてっきり――そんな人物が何処どこかにるのかしらね」


 !?――そうか、もしかしたら私達の他にもそんな人が居るのかもしれないのか。


 今ではいたる所で竹槍たけやり訓練くんれんおこなっているのだから――私や西條さんがれるくらいだし。


 もしかしたら――。


「それじゃあ、私は一度お金を取りに行くわ。そろそろいいでしょう」


 忘れていたが、世界をほろぼしねない書物を彼女にゆずる事になっていたのだ。


 まぁ、多分たぶん私達が持っていても仕様しようが無いし、彼女が持っていても世界は滅ばないだろう――それがチョコレートにけるとあれば尚更なおさらで、ことわる理由は無かった。


「――じゃあね、魔女まじょさん」


 そう言うと、彼女は私の家のくらから一冊いっさつ古書こしょを持ち出し、そのまま行ってしまった。


 随分ずいぶん、そそくさと出て行くと思ったが、古書のためぐにもどってくるのだろう――その為に急いでいたのだろう。


 ――そしてその少しあとぐにやって来た。


「ごめんください――」


 もどりが早いなと思い、『それほど重要じゅうようか――』など内心ないしんわらっていた矢先やさき――たずねて来たのは見知みしらぬ人物だった。


おくれて、大変たいへんもうわけない――買い取り業者ぎょうしゃの物です」


 じゃあ、彼女は一体――。


 ――それっきり彼女は、金髪の彼女は、私の家には戻って来なかった。


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