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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
18/70

魔女?

 あれからどのくらいったのだろう。買い取り業者ぎょうしゃの彼女は、私の家のくら古書こしょを見付けるやいなや読みあさっていた。


 私も私で、何時いつまでもこの場にとどまり、彼女の査定さていが終わるのを待つ事も無かったのだ。


 しかし、どうにも彼女が気になり、彼女を蔵に一人にすることが出来なかった。


 この金髪の彼女を――。


「――この書物しょもつは一体誰のものなの?」


 読書どくしょ夢中むちゅうで私の事などわすれているかと思ったが、彼女は唐突とうとつに話しけてきた。


 突然とつぜんの事におどろいてしまった――。


「はっ、はい!――えーとっ、それは…、おばあちゃんが…」


「ならば、貴女あなたのお婆様ばあさまは『魔女まじょ』なの?――」


「はぁ?」


 突然(くち)ひらいたと思えば、彼女は一体何を言っているのか?


 『魔女』?――魔女ってあの、つばの広い帽子ぼうしに、黒づくめでほうきったアレの事か。


「魔女って、あの、あの魔女ですか?」


「そう、その魔女。黒づくめで、箒に乗って、魔法まほうを使う――」


 本気で言っているのか――。


 いや、冗談じょうだんだろう。でなきゃ…。でも、もし――。


 私の祖母そぼが魔女。聞いた事が無い――もしかして、古書の中にそんな事が書かれていたのか。


 なら、私は魔女の末裔まつえい?――。


 いやいや、無い無い。魔女なんてないし――でも、もし本当に居たとしたら。


 なんなら、心当こころあたりが無いわけでも無い。


 『魔法の竹槍たけやり』――それと何か関係かんけいがあるのか?


「祖母が魔女だというのですか?――」


「その可能性かのうせいが高い――でなきゃ、ここに書いてある事が説明出来ない」


「――何が書いてあったのですか?」


 しばらくのあいだ、彼女は何か考えていたようで、その間沈黙(ちんもく)の時が流れた。


「う~ん。ここに書いてある事が本当なら、この書物で世界をほろぼせるわ」


「はぁ?」



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