作戦
「ちょっ、ちょっと待って――私もなの?」
「お前、あの竹槍を、この力をどうするつもりだ?――あんなくだらないこと続けて、力の無駄遣いだと思わないのか?」
そのくだらない事は、貴女が最初に仕掛けて来たのだけれども。
「どうせ、貴女も思っていたのだろう?『こんな事でいいのか』と――こんな機会を待っていたと」
「うぅ……。何か、策でもあるの?」
「――まぁな」
彼女の言う策とは、とても策と呼べるものでは無かった。というか、彼女の欲望そのものの様だった。
「いいか?まず初めに私達の存在を世間に広めなくてはいけない――」
その為に防災無線を乗っ取るらしい。
防災無線を乗っ取り、MPを使い乙女の魂『シンディ』を流す。そして、世間に宣戦布告するという。
「それが済んだら、押収されたチョコレートを取り返す」
大概、チョコレートの所持が見つかっても没収だけで済む。非国民狩りは滅多になく、それ程珍しかった。そして、その押収されたものは、憲兵署の倉庫に仕舞われているらしい。
そこを襲い、自分達の姿を見せ、その犯人が『姫』と『お嬢』であることを覚えさせるとのこと。
その時に『おチョコ夫人』を助け出すらしい。
「夫人はついでにって事?――」
「目的を分散させることで、彼女への意識をこちらへ向けさせる為だ。他意は無い」
「へぇーそう」
「ゴホン――それじゃ、始めるか」
「待って。今から?――」
「時間が惜しい。さっきも言ったが、手遅れになるぞ」
「私、今日は午後から用事があって――」




