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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
14/70

竹槍の未来

「私は行くぞ――手遅ておくれになる前に」


「そんな、まだ本当にそうなったとはかぎらないじゃない。それに何故なぜ貴女きじょが?」


予科練よかれんの話が本当なら、時間が無い。予科練は軍の施設しせつおこなわれる。手出てだしが出来なくなる――しかし、憲兵署けんぺいしょただ駐在ちゅうざいしょ。まだ間に合う」


「何を言っているの?――」


「彼女を助け出す」


「!?――どうやって?」


「私達には魔法まほう竹槍たけやりがあるだろう」


「待って。本気で言っているの?まだ何もわからないのに。それに――それに助け出したとしても、また彼女がつかまるような事があったら。迷惑めいわくになったら…」


「私達がさらなる非国民ひこくみんれば、彼女へのおとがめは消えるだろう。そして、彼女がもう二度と非国民と呼ばれないために、女学生達が非国民()りにわない為に私達が、『ひめ』と『おじょう』がこれでもかというほど非国民に成る――」


「――どうしてそこまで」


「チョコレートのうらみはおそろしいんだ――」


 そう言った彼女は何故か楽しそうで――彼女のみを見たのは初めてだった。


 魔法の竹槍の使い方に疑問ぎもんを持っていた私にとって、そのもうまたと無いものだった。


 もしかすると、彼女も――。


 こんな事は今の今におもく事ではない。このちから役立やくだて方を考え模索もさくしていたに違いなく、今回の事はそのきっかけにぎないだろう。


 勿論もちろん夫人ふじんを思っての事だろうけど。私にはこんな事思い付かなかった。


 その先の事を、竹槍の未来まで考えて――。


 ただ薙刀なぎなた馬鹿ばかだと思っていたけど、ほんの少しだけ見直みなおした――。


「えっ!?私も?――」


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