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かぐや舞う  作者: 合川明日
♯ 1 『かぐや』と『姫』
10/70

試合開始

「これより、『百合女ゆりじょ代表だいひょう『おじょう』対、『錬女れんじょ』代表『ひめ』の、無制限むせいげん一本いっぽん勝負しょうぶ竹槍たけやり試合じあい。『竹道ちくどう』を始めたいと思います」


 私とお嬢は、道場中央へ呼ばれ、何に対してのれいなのか、互いに礼をさせられた。


何時いつから私達の試合を『竹道』と呼ぶように成ったの?」


「知らないわよ。所詮しょせん錬女が考えそうな事ね」


 この試合に規則きそくなんてものは無かった。ただ、相手に竹槍を当てたら勝ち。


 しかし、それがむずしい。


 私とお嬢の能力は、危険をけるためのもの。くわしくは解らないが、竹槍でそれが高められるから、まず当たらない。


 長期戦になる事も多く、無理矢理むりやり勝敗しょうはいを決めさせられていた。


「それでは――始め!」


 合図あいずともはじめられた試合だったが、私は彼女(ほど)り気ではなかった。


「おーーえす!!」


 彼女の場合、私にりを返そうと息巻いきまいているが、私には戦う理由も無かった。


 ただ、チョコレートのために。


 開始かいしと同時に彼女は私に仕掛しかけて来た――。


 竹槍を薙刀なぎなたの様にあつかい、突くというよりはらう感じだ。私の竹槍は上下左右にはじかれ、彼女に攻め込まれていた。


 私も唯(だま)っている訳ではない。一方的に攻められている様でも、寸前すんぜんのところで私の身体は攻撃をけ、翻弄ほんろうされている様でも、うまくさばいていた。


 私の身体が勝手に――。


 身体能力も上がり、私もそれなりに戦える様には成ったが、肝心かんじんの所、絶対ぜったい絶命ぜつめいのところは、体が勝手に私を守ってくれた。


 私の攻め、攻撃と言っても、彼女の様に何か流派りゅうはが有る訳でも、竹槍訓練で何かを教わった訳でもないので、全てが直線的だった。


 所謂いわゆるき一本。そんなものは彼女に軽くあしらわれた。


 というより、彼女は私の攻撃が読める様で、突く前からけていた。


 『危機きき察知さっち能力のうりょく』――彼女のそれは、そうとしかいえなかった。


 自分で言うのもあれだが、変身した私の突きは凄かった。残像ざんぞうが見えるほどの速度だったのだから、それを避けるとなると、そう考えるしかなかった。

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