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最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ガンフラ 序章 去る脅威新たなる戦場
9/201

大勝利 大勝利 \( ˙꒳˙ \三/ ˙꒳˙)/

昨日昼に鯖の竜田揚げを食べ、夜にバッテラを食べ、今日の昼にまた竜田揚げを食べた。

めちゃくちゃ口の中鯖だらけ。

あと次回はキャラ紹介を行います。

設定とか物語を作ったことなんか、あれやこれや書いときます。


 「僕の負けです。あなたは最初からこうなると知っていた。」

 櫻木の勝利となり、アンバラはこう言った。

 もう降参だと言っているようなものだ。

 「うぇーい。大勝利 大勝利」

 そんな事をいちいち聞いていない男。

 櫻木はもう空気すら読まないようであった。

 「あのー、聞いてますか。」

 「聞く?なにを?」

 「弱者の発言は全て戯言なんだから聞きやしないよ。」

 「ええ・・・、そうですね。」

 アンバラは冷静に返す。

 「・・・冗談だって冗談。やだなー。俺がゲスな人間だと思われるじゃないか。」

 櫻木の表情は苦笑いのようなものであった。

 下衆ではなくゲス。

 多分推測したみたいな言い方なのだろうか。自分自身を頭脳派だと主張しているようなものに近い。

 「そういえば、どうして僕にトドメをささなかったのですか。」

 確かに、アンバラは櫻木のトランプから出された矢が刺さった時に、攻撃の隙はあったのだ。

 この赤青戦が終了したのは、その不意打ちから僅かに5秒間ほど。

 ゲームの動作が追いついていない。

 スキルの代償で攻撃できなかった。

 アンバラ以外の者による妨害。

 もしくはアンバラのスキルによる妨害。

 カウンターを恐れたから。

 そんな事ではなかった。

 櫻木はただ見ていたのだ。

 この戦いが終了したあとの、勝った理由とアンバラについて。

 それを話すために。

 「まず、俺は最初からある作戦を実行しようとした。」

 櫻木は話す。

 「ある作戦・・・・?」

 アンバラは首を傾げた。

 まるで、最初から勝負は決まっていたかのような話し方であった。

 「俺は先にマジシャンの能力を練習がてら発動させた。特に待ち時間にアイテムを使っても、どの道試合が始まったときにはリセットされてるから、確認できるんだよ。」

 「つまり、あの時に作戦を立てていた・・・ということでしょうか。」

 「ほぼ正解だな。だから最初にある程度の敵を蹴散らして、本丸に凸って、リスキルしながら精神を痛みつけようと考えた。」

 「怖いですね。そんな作戦。」

 アンバラは呟くように返事した。

 「・・・だけど、お前のせいでそれがパーになったんだよ。いきなりタイマンに変わったからな。」

 櫻木はアンバラを睨んだ。

 「作戦なんて壊れて当たり前です。」

 櫻木はグフっと精神ダメージを食らった。

 正論攻撃は意外と傷が深くなりやすい。

 「そんで、お前のリボルバーを壊して、それが爆裂弾とわかった時にお前の行動を妨げた。最後にデコイで注意をくらまし、反撃すれば勝てた。」

 「そこなんです。僕が疑問に思ったところは、どうして矢が出現してきたのか。」

 その矢は櫻木の所持していたものではなかった。

 だが、アンバラは気づいたのだ。

 櫻木はアンバラにトランプを見せた。

 そのトランプには傷がついている。

 矢の傷が。

 「トランプ効果 クラブ」

 「そもそもクラブって他の言い方ではクローバーと読むらしい。」

 クローバーにはある花言葉がある。

 約束、幸運、そして復讐。

 クラブのトランプ効果も花言葉と同様に三つある。

 約束は、自分の味方といる時に発動する。

 効果は確かダメージ削減。

 受けたダメージを分かちあう。

 つまり、味方にもダメージが来るのだ。

 幸運は、なんかが起こる。

 多分バフではないかと思われる。

 そして、復讐

 それは、クラブのトランプで攻撃を防いだ時その攻撃を、自分の意思で発動できる。

 「俺は復讐を選んだ。」

 「つまり、自発のカウンターですか。」

 「まあ俺も何が起こるか知らなかったからな。動画とか見てもマジシャン使ってる人あんま見ないし。」

 「まあ、マジシャンって意外にネタキャラですもん。」

 あははと2人は笑う。

 昨日の敵は今日の友のような感じである。

 そこから数分たち、

 「じゃあガンフラ頑張ってください。アルターエゴさん。」

 ・・・・アルターエゴ?

 「お前まさかミリスパ民か。」

 「えっ・・・今気づいたんですか。」

 「なるほど。だから知ってんのか。」

 「まあ、そうですね。僕のことは覚えていますか。あの時の。」

 「・・・どの時の?」  

 櫻木はアンバラのことなんて覚えてもいなかった。

 「・・・もういいです。」

 「なんか・・・ごめんな。」

 櫻木は軽く謝罪した。

 そこからさらに数分経った。

 アンバラは仲間の所へ戻った。

 負けたと仲間たちに報告したが、彼の表情は笑っていた。

 そんな彼を見たのか、この戦いが終わったあとは初心者狩りをやめ、今では普通にクランを立てている。

 アンバラはクランに入り、今はゲーム実況者として活躍している。





 赤青戦終了から10時間後・・・

 「ふぁー。何とか一段落ついた。」

 櫻木はVRゴーグルを外し、ベットの上でうつ伏せになる。

 赤青戦の後にタイマンとかしていたため、逆に睡魔が襲ってきた。

 「今は、夜の九時か。」

 櫻木は眠たそうに時計を確認する。

 しかし櫻木、今は朝の十時なんだが。

 完全に昼夜逆転している。

 殺し屋を引退し、早2ヶ月。

 彼は都内のとある高級タワーマンションに住んでいる。

 確か家賃は数千万らしい。

 ちなみに彼は今無職である。

 そんな彼はもうゲーム廃人へとなっていっていた。

 

  

 

ガンフラット・オンライン

豆知識

勝敗について

赤青戦の勝敗はタイプによっては変わりますが、基本的にはスコアである

また、このゲームでは引き分けというものはなく、もしスコアが同じでもサドンデスに持っていきます。

サドンデスは基本的にはやられたら負けとかですが、少し前に両方1歩も動かないことがあったが、10秒経ったあとから徐々に体力が減り続ける。

また、この時はどちらか一方が体力消費が大きい。

これにより、引き分けは起こらないようになっている。

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