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最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ガンフラ 序章 去る脅威新たなる戦場
7/201

1vs20でも余裕でしょ(・∀・)④

ちょっとだけデータが消えたりなどして、復元に時間がかかりました。

今後はそのミスがないよう気おつけていきたいです。

あと、少し前に投稿したものは前書きと後書きがないというミスをおかしてしまいました。

本当にすみませんでした。

 

 「あなたは強い。だけど今回は勝ってみせます。」

 アンバラは本気であった。

 フードで顔が覆い被されているが、その鋭い目はなにかの執着心にあるものであった。

 櫻木はそんなことも関係なく質問する。

 「これってタイマン?仲間とかは攻撃してこないの?」

 「いえ、大丈夫です。僕はあなたと戦いたいんです。」

 ゲームではほとんど勝利している櫻木は敗者の顔など覚えているはずかなかった。

 だからアンバラを知らなかった。

 「それでは。始めましょう。」

 「先手はどちらから。」

 「そうですね・・・」

 アンバラは考え込んだ。

 そして、迷うことなく櫻木に向かって撃った。

 考え込んだというよりかは、まるでそう見えたかのようであった。

ただ左手が顎に近づいただけであって、油断した瞬間に撃っただけであった。

 しかし、そんなことは櫻木には通じなかった。

 彼はそんなことを予測していたのか、とっさに右に跳んだ。

 その時に僅か1cm、間隔ができた。

 まさしくそれは実戦経験で掴むものである。

 警察官に銃を突きつけられたり、犯罪者にそのような脅しがきた瞬間、必ず人は恐怖を感じおよそ1.5秒間は硬直する。

 アンバラはかまえた瞬間に撃っているので、その時の動作時間はおおよそではあるが、1.5秒を切っている。

 しかし、そんなものは銃撃戦を経験した者がわかる。

 相手が動くより先に動けばいい。

 その単純なことを素早く気づくかというものだ。

 ガンマンの決闘は数歩歩き、その振り向く時に、相手より早く動くかを基本としている。

 つまり、反射的に理解するか。

 それが、経験者と素人の違いである。

 櫻木はアンバラの発砲を合図に、ミスディレクションを実行する。

 この時に櫻木はアンバラからいったん距離をとる。

 だが、櫻木はこの時に重大な問題に気づかなかった。

 アンバラ本人の能力はまだ明かされていないことに。

 「やはり逃げましたか。」

 「でも、相性が悪すぎます。」

 「僕の職業について何も知らないようです。」

 アンバラは歩き出した。

 そして弓をかまえ、発射する。

 「カマボコさん・・・いえ、サイレントプレデター。」

 「今から鬼ごっこが始まりますよ。」





 「あいつやっぱ同業者かな。」

 「いや、元同業者だな。だって引退してるし。」

 櫻木はアンバラの発砲を避け、ミスディレクションによる逃走が成功し、今は隠れている。

 だけど、やっぱりまずいな。

 俺からすればあいつは危険だ。

 なにせまだ情報が少ない。

 ひとまずこれはしておくか。

 すると、いきなり上から矢が降ってきた。

 その矢は櫻木の目の前に刺さったのだ。

 「うわ、びっくりした。・・・・これって矢か?」

 「一体どこから・・・。」

 するともう一度矢が降ってくる。

 「まさか真上から。」

 「・・・いや、真上なら落下速度の攻撃に頼らない。」

 「それに、場所が分かるはずだ。」

 櫻木は考える。

 相手がどう来るか、どこにいるか、そしてなぜ場所を知っているか。

 櫻木は脳をフル回転させる。

 「とりあえず逃げねえと。」

 足を踏み入れた瞬間、目の前にアンバラがいた。

 アンバラは弓を構えている。

 ・・・野郎

 櫻木はトランプを投げ、矢を弾く。

 そこでもう一度トランプを投げ、ミスディレクションを起こす。

 だが、アンバラはそのトランプを避け、櫻木を追いかけるように走る。

 まるで、分かっているかのように。

 この時に櫻木は致命的なミスを起こした。

 障害物がない。

 透明化が解除され、急いで銃を構える。

 アンバラが出できた瞬間に撃つために。

 そしてアンバラも同じように考えていた。

 お互い目が会った瞬間に、同時に攻撃した。

 先に櫻木が発砲し、すぐに透明になった。

 アンバラはその銃弾を避ける。

 櫻木はすぐさま撃とうとするが、この時に櫻木は奇妙だと感じた。

 アンバラと目が合っていたのだ。

 その瞳は、櫻木を探っているのではない。

 真っ直ぐと向けられた視線から、矢が放たれる。

 その矢は櫻木の目の前

 左目から僅か数cm先にあった。

 だが幸運なことに、櫻木は反射的にその矢を避けた。

 しかし、完全に避けることができず、左頬にかすり傷ができた。

 その矢がかすった瞬間、櫻木は発砲した。

 その銃弾は、アンバラではなくアンバラの持つ銃[リボルバー]に向かっていった。

 その時、櫻木にしか分からない出来事が起こった。

 リボルバーが爆発したのだ。

 その爆発によって、アンバラの銃は破壊されてしまった。

 アンバラは衝撃を受けた。

 いきなり銃が爆発したからだ。

 そして右手に傷を負った。

 アンバラは爆発で前が見えなかった。

 「銃が爆発するなんて思わなかっただろ。」

 櫻木の声が聞こえる。

 「昔にリボルバーの弾倉が回転する時に、そこが薬室で発射ガスが漏れてしまった事例がある。」

 「そこに火をつければガス爆発が起こるんじゃないかと推測しただけだ。」

 爆発の煙が晴れ、アンバラは声の方向がする方へ見ると、櫻木はいなかった。

 リボルバーは破壊されて使い物にならない。

 「たとえ銃が破壊されても、僕は大丈夫です。」

 「勝ちほこらないでくださいね、サイレントプレデター。」


 


 とはいえ、あいつの能力が分からない。

 櫻木は走った。

 そんな中で、櫻木はある疑問があった。

 俺が透明でも、あいつは見えていた。

 相手の姿がわかる?

 いや、それならあの時に撃っているはずだ。

 櫻木は再び考える。

 そして、その疑問が晴れた。

 ・・・なるほど。

 あいつの正体がわかった。

 あいつの職業は狩人だ。

 狩人。

 自然界に存在する人間の中で、獣や鳥などを狩り、生活をする人間。

 中でも怖いのは、狩人のパッシブ。

 一つ目はサブウウェポンが弓であること。

 弓は普通に武器としてあるため、分かりにくい。

 だから、それだけじゃ特定できなかった。

 弓の能力は、命中率が低い代わりに、高ダメージと発砲音がないこと。

 これに至ってはまだ大丈夫な方だ。

 しかし、狩人の恐ろしさはここからである。

 狩人にはもう1つのパッシブがある。

 本来は職業1つにパッシブ1つではあるが、狩人は2つあるのだ。

 そのもうひとつが実に厄介である。

 それは、狩人の勘。

 痕跡を見ることができる。

 そう痕跡がわかるということは、俺が逃げてきた足跡がわかるということ。

 つまり、仮にミスディレクションで透明になって逃げても、足跡がわかるため、意味が無くなるということ。

 あの時は、俺の姿ではなく俺の足跡で場所を割り出していたのだ。

 つまり、逃げ戦は有効ではない。

 真っ向勝負をするしか方法が無くなった。

 ・・・・いや、それはもう慣れているだろう。

 自分より強い相手が結局居ても、俺はどの道楽しむ。

 エンジョイ勢なんだから、この展開も楽しまねーといけねぇ。

 じゃあどうするか。

 ・・・・あそこにしよう。

 あとはおびき寄せるだけだ。

 櫻木は絶望などしていない。

 彼の人生に楽しむ以外はあまり無かった。

 だからであった。

 彼はこの戦いを楽しむ。

 それ以外に答えはなかったのだ。

 



 「どこに行っても、見つけますよ。」

 「しかし、この広いマップじゃ探しにくい。」

 アンバラはそう考えたあと、指笛を甲高く吹いた。

 アンバラに向かって、1羽の鳥が飛んでくる。

 鷹や鷲のような大きな鳥であった。

 「マーキングしてくれ。」

 アンバラはその一羽の鳥に向かって言った。


 スキル 鳥の監視

 対象を追尾し、場所を割り出す。

 アンバラの画面上にある人影が映る。

 「あそこですか。」

 アンバラは目的地に向かって走っていった。

 しかし、不自然だ。

 なぜ動こうとしない。

 鳥の監視は、ある一定の距離があれば、スキャンすることは出来なくなる。

 だけど、カマボコはそうしない。

 まるで何かを待つように、動こうともしなかった。

 まさか・・・僕をおびき寄せるためか。

 だとしたら、警戒せざるおえない。

 ならば、先手必勝だ。

 アンバラは弓を構え、弦を引き、上の方へと矢を放った。

 動かない的では、1番容易な技のひとつ、曲射。

 矢の速度は弦の引く力によって変わる。

 曲射の場合は、強すぎず弱すぎない。適切な力で放つのがよい。

 しかし、素人では出来ない方法だ。

 その的の距離と場所、そして矢がどう飛んでいくのかを頭に入れていないと、当てることは到底無理な話だ。

 アンバラは2度、3度と矢を放つ。

 だが、この時に予想外の展開があった。

 3度目の矢を放ち、すぐさま4度目にいこうとする時に、真横から猛スピードで何かが突っ切った。

 アンバラはその物体を確認した。

 それはなんとスペードのトランプであった。

 アンバラはこの時にある確信をした。

 彼はまだ本気を出していない。

 そして、まだ情報不足であること。  

 マジシャンという職業は、以外に使われないものである。

 第一に、まず使いにくいのと、ほとんどが運に近いからである。

 だが、櫻木本人はそれを嫌だとは思っていない。

 過去の経験からすれば、少々楽な方である。

 そしてこの戦いはもうこの時点で勝敗を決していた。





 



ガンフラット・オンライン

豆知識

狩人について

狩人のパッシブは2つある。

また、狩人は特に1番使われる役職で、特にスピードに特化した職業である。

スキルは遠隔操作型と近距離型や、強化型など多種多様で使いやすい。

しかし、スキルのクールダウンは1番長く、弓に関しては使いにくいものなので初心者向けではない。



次回最終決戦です。

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