装備品は基本つけても問題ないのは仮想だけ (゜-゜)(。_。)ソウ
これもしかしたら結構続くかも。
右肩を貫いてもなお、彼の顔は笑顔のままであった。
正直言って気味が悪い
ハンデのつもりなのか。
笑顔の真相がまだ分からなかった。
だって普通はピンチだと思うだろ。
するとBPは腰をひねり、右腕を大きく振り回す。
その時に右腕が引きちぎられ、宙に浮く。
だがこれは罠であった。
これはただの囮であったのだ。
櫻木はその腕に何か仕込まれていると思い撃つ。
その瞬間、櫻木の顔に一発の重たい蹴りが入る。
BPは真空飛び膝蹴りをくらわす。
櫻木はブリッジの状態になり、そこから反動をつけ頭突きした。
頭がBPの膝に当たり、BPは素早く後ろに下がる。
そして下がると同時にスモークを発射させる。
前方に煙幕が広がり、視界をふさがれる。
すると櫻木の真横から拳が現れる。
櫻木はそれを見切るが、今度は脛を蹴られ、爆発する。
その爆発と同時に煙が晴れたが、BPは櫻木の背中を背中で強く当てる。
そして振り返るがBPはさらに遠くに行き、ボウガンの矢が飛んでくる。
片足の状態から何とか避けているが、その最中にBPはすぐに櫻木の近くに行き、体を押す。
その時、櫻木の腕に矢が刺さる。
BPは足を止め、グレネードのピンを人差し指に入れ、くるくると回転させる。
どういうことだ。
BPさんの動きがさっきとは違う。
あの速さ、人間なのか。
ダンガンの速さとほぼ互角かまたはそれ以上。
いやあんなのおかしい。
反応速度が早いとかじゃない。
右腕が失ったからといってあんなに早くなれる秘訣があるのか。
「右腕がないことが強さの秘訣」
「というか、リミッターを少し外すような感じです。」
リミッターを外す？
いやどういうことだ。
「この戦いを早く終わらせたい」
「だからこれだけで戦いましょう」
BPは左腕を上に挙げる。
発射されたボウガンの矢は上空に行った後、そのまま落下し、左腕を貫いた。
貫かれた左腕は使い物にならない状態へと変わる。
その時、櫻木は目をつぶり避けた。
BPの蹴りは櫻木の髪をかすったのだ。
1秒、いや0.1秒ぐらいだろう。
BPはぎりぎり視認できる速度の蹴りを行ったのだ。
だがそれは一発ではない。
常人よりもはるかに超えるスピードを持つ蹴りが連続的に繰り出される。
櫻木はただ避けることしか出来ない。
くそ、いくら何でも早すぎる。
それにわざとくらってのカウンターもやろうと思ったけど、流石に足に武器が装備されている以上迂闊にダメージをくらうには。
ん、装備？
櫻木は気づく。
なんで俺はそんなことも思いつかなかったんだ。
BPさんの四肢は武器だ。
それにバグで武器の使用量を増やしている。
つまりその分重さがかかるのだ。
基本的なゲームでは重さという概念がない。
だけどこのフルダイブ型その重さが関与する。
特に重火器の場合重いため、速度に制限がかかる。
つまりあの人は武器を多く所有する分、移動速度が減っていく。
だが裏を返せば、その所有分が減ると早くなる。
そしてBPさんのアイテム消失バグは装備した武器は外すこともできない。
だからさっきのように部位を破壊することしか出来なくなる。
あの時のリミッター外す宣言はそういうことだったのか。
だけど種さえわかればこっちのもんだ。
櫻木は武器をすて、近接戦へと戦闘スタイルを変える。
確かにあの蹴りの速度は厄介ではあるが、目が慣れれば怖くない。
櫻木は蹴りを見切り、腕を使って受け流したり、カウンターを決める。
突き、押し出し、手刀、蹴りなどを行い、BPの攻撃の隙を作らないようにしている。
HPでいえば現状BPのほうが低い。
恐らくこれを数回繰り返せば必ずしも勝つ可能性が高い。
だけど現実はそう甘くはない。
突然櫻木の右肩が外れる。
すると強烈な蹴りと銃弾が櫻木の腹に入る、
体勢が崩され、BPの攻撃がどんどんエスカレートする。
後方にそのまま逃げるが、BPは余裕で追いつき攻撃する。
途中にプレイヤーが現れるが、BPによってすべてが片付く。
そして櫻木はBPの足を掴む。
気持ちが冷静になり、覚悟も決まった様子であった。
BPはもがくが、櫻木はBPを宙に投げる。
BPは上空に投げられたとたん、空中で大勢を整え、、櫻木に向かってくる。
だがこの二人の戦いは決着がつく。
狩るものは自身が狩られるものとは知らない。
突如現れた閃光は、BPの体を両断する。
［BP killアメイリ］
現在のキル数クラン内のランキング順
マオ、98死亡
BP、106死亡
アメイリ、78223
パンプキン、15600死亡
ユウユウ、5000死亡
メイメイ、0死亡
モルトン、39死亡
アルターエゴ、58
ブックス、142
ドラゴンロード、0
