VS薔薇の伯爵√4 (δ言δ)ヴェアアアアアア
お久しぶりの投稿です
最近なんやかんやで投稿できていませんでした
ちなみに今回詰めて詰めて詰めまくったんでいつもより内容が濃く、長いです
マインド・リクリエーター・薔薇の伯爵の戦いは数分続いていた。
薔薇の伯爵はクリムゾンとハデスを二人に放つ。
そして薔薇の伯爵はリクリエーターへと標的を変更させる。
薔薇の伯爵はハデスを召喚し、それを盾にして突っ込んで来る。
「えっ、それボスがやっていいの。紳士プレイでもないけど。」
リクリエーターは薔薇の伯爵に向かって、ランチャーを放つ。
その砲撃はハデスを消滅させた。
しかし、そこから薔薇の伯爵は飛び蹴りする。
リクリエーターはランチャーで防ぐ。
蹴りの衝撃で後ろに飛ぶ。
そして薔薇の伯爵はレーザーで追撃する。
リクリエーターはランチャーを振りかざし、レーザーを弾いた。
強く降った後地面に勢いよく落ち、そこから土煙が出てくる。
その中からランチャーが直線軌道上を描きながら薔薇の伯爵にまっすぐ向かう。
薔薇の伯爵はランチャーをステッキで受け流すが、体勢を崩す。
すると今度はリクリエーターが飛んでくる。
リクリエーターはトラップを薔薇の伯爵に当てる。
そのトラップは薔薇の伯爵に当たると薔薇の伯爵は地面に落ちた。
バウンサー
罠の一つである。
当たると反応し、跳ね返る。
さっきもランチャーをバウンサーにあて、そのまま飛ばした。
そして今も薔薇の伯爵の頭部を当て、薔薇の伯爵の頭部を反射させ体勢をさらに崩させた。
リクリエーターはその後にランチャーを手に取り、薔薇の伯爵に向かって発射する。
しかし薔薇の伯爵は腕を茨に変化させ、空中に伸ばし退路を築く。
薔薇の伯爵は空中に逃げ、全体を見まわした。
「あーあ。あんな単細胞みたいな動きしてっから。」
「悪かったわね単調な動きで。」
リクリエーターはマインドにランチャーを投げ、マインドはそれを容易くかわす。
「それで、こいつどうする。」
「どうって、空中にいるし、さっきの高跳びと同じようにすればいいんじゃない。」
「どのみち撃墜されるよ。注意深くこっち見てるし。」
「え、撃墜されても別に良くない。私関係ないし。」
「おーけー、じゃあ吹っ飛ばしても文句ないということで。」
マインドはリクリエーターに切りかかる。
リクリエーターは真剣白刃取りをし、マインドの横腹を蹴った。
「蹴るとか味方としてどうなんだい。」
「そもそも君が攻撃してきたからでしょ。」
「知るかそんなこと。」
「自分のことしか言えないのかこの絶対王政主義者。」
「そっちこそ人のこと言えないだろ無能レジスタンス」
双方喧嘩をしていると、周辺に茨が出現し、それらが薔薇の伯爵に向かっていっている。
「システム展開」
「アップデート中」
「これより、プレイヤーの排除を開始する。」
複数の茨はやがて鳥かごのようなものへと変化し、そこから薔薇の花が複数咲き乱れる。
無数に飛び交うレーザーは全てのプレイヤーを襲う。
「アップデート」
「なんだアップデートって」
「どういうことだ」
「そもそも薔薇の伯爵はなんなんだ」
「運営の仕業か」
「じゃあ出来レースじゃねえか」
観戦席のプレイヤーと、現状生き残っているプレイヤーの一部はそう認識しなかった。
薔薇の伯爵ははっきり言えばAIである。
ゲームとしての設定があるだけで、実際はプレイヤーよりも高度な存在となっている。
その一つの厄介であり、AIの証拠ともなっているプログラム。
成長プログラム
薔薇の伯爵はそのプログラムを使い、これまで進化してきた。
そして最悪のパターンは、薔薇の伯爵が次のステージに行くこと。
簡単に言えば、形態変化。すなわち進化である。
アップデートまでの時間は不明。
そしてそれを止めることが勝利条件になる。
「よし、飛んでこい。」
「いや無理だろ。飛んだら最後だぞ。お陀仏だぞ。」
「・・・一応言っておくよ。これはマジだ。」
二人は飛び交うレーザーを避けたり防いだりなどして話を進める。
「というかランチャーは。」
「もう壊れた。」
「ああもうバカじゃん」
「もうそれでいいよ」
「で、どうするの。まさか囮でもやるの。」
リクリエーターはそれを聞くと黙ってうなずいた。
「へー。じゃあいくつか戦利品頂戴。死んだら元も子もないからね。」
「は。クズ発言だなそれは。」
「ゲスと言ってくれよ。」
「じゃあ頼んだ。」
リクリエーターはトラップを数個渡し、マインドから離れるかのように走りだした。
空岩流 天砕き
マインドは衝撃の反動で真上に飛んだ。
真上には薔薇の伯爵がいる。
恐らく奴はアップデートの影響で動くことが出来ずにいる。
だが、それを妨げるかのように薔薇の花がマインドを囲むように咲いていく。
スキルはクールダウン中
刀で防ぐことはできない。
するとどこかから雄たけびが聞こえた。
その瞬間、レーザーがその方向にめがけて一斉に発射される。
そしてマインドはもう一度天砕きを発動させる。
天砕きは空中でも使用できる。
しかし地上とは違い、当てるものがない。
だがマインドは、自身の鞘を落とし、それと同時に発動させた。
飛距離は先程よりも落ちるが、薔薇の伯爵まで行くには充分であった。
「じゃあ終わりと行きましょう。」
マインドが薔薇の伯爵を視認した瞬間、マインドの真下の茨が全て薔薇の花に変わっていた。
レーザーは残り数秒で発射される。
だがマインドはそれでも笑顔であった。
最初に戦っていた時と同じ表情であった。
空岩流奥義 虚構の霹靂
それは今まで蓄積した空岩流の衝撃を一気に開放し、ダメージを与えるといったもの。
そしてマインドの持つメインウェポンは古代製物途月
それはスキルを発動すればするほどクールタイムを1秒増やし、全体のステータスをあげるというぶっ壊れ性能を持つ。
また、マインド自身持ち前のスピードと反応速度はプロのアスリートと肩を並べるほどである。
そう、もう彼は既に、薔薇の伯爵の首をはねていた。
「でもお前はたとえ首が生えてなくても結局再生するって。だからさ、作戦聞いたときは驚いたもんだよ。協力するなんてさ。」
マインドはリクリエーターからもらったトラップを投げた。
「モンスタートラップって知ってる。あれってさ、結局のところ初見プレイかつ瀕死状態だったらさ、だれでも無理だよね。」
するとトラップからくろい化け物が飛び出して、薔薇の伯爵を跡形もなく潰す。
その時に茨の鳥かごは崩壊し、マインドは上空から落ちる。
「まったく。せめてバウンスぐらい持っていってくれよ。」
するとリクリエーターがマインドのもとに駆け寄る。
リクリエーターはバウンスを設置し、マインドはそこに着地し跳ねた。
「とりあえずこれでおわ・・・・」
マインドは言葉を失った。
彼はある一つの手のひらサイズの球体を見た。
それは茨が付いていて、三つの凹みが自由に動いている。
「ははは。あいつの正体分かったわ。」
そうだったわ。
ゲームのシステムだからだとか思ってたけど、違ってたんだ。
どうして首がはねても再生するって思ってたんだ。
自動回復があるから。
違う。首をはねたら自動回復は失う。
でもあの時おかしかったんだ。
だって首を切ったのに、首を跳ねたのに。
0ダメージだったから
「さあ、どうする。マインド。」
「私たちを殺してみろ。」
そこに映るのは青い花束を着飾った二人の伯爵であった
ガンフラ豆知識
モンスタートラップについて
本文では書かれなかったモンスタートラップについて解説します。
モンスタートラップは、時間を設定しないと発動できません。
また機能が三つあります。
一つ目サイレン すべての敵が強制的にヘイトをかいます
二つ目デンジャラス モンスターが現れ、一撃で敵を殺します
三つ目デストロイ 地形をめちゃくちゃにします、また敵味方関係なく巻き添えをくらうことになる。




