VS薔薇の伯爵√1 (δ言δ)ヴェアアアアアア
最近ウィジャ盤デッキを使っています。
ゴールド帯だとなかなか勝ちにくい。
特別ルールゲリラ戦
薔薇の伯爵戦はラウンドでのプレイヤーが全滅するとすぐさま次のラウンドに移行し、先程と同じようにそのラウンドのプレイヤーがワープしてくる。
その代わり薔薇の伯爵のHPはそのままとなる。
だがこのラウンドの大半は薔薇の伯爵との戦闘を諦めていた。
それは、彼が進化したからである。
人工知能によるプログラムではなく、初めからあるプログラム。
シルクハットは地面に落ちたまま、薔薇の伯爵は拾う素振りを見せない。
遠くでも目立つ赤い薔薇の花束は美しいという感じられず、ただただ殺意の刃が向いているとしか思えない。
「ああ、少し油断すれば人はいつしかこうなる運命だということを知らない。」
「だからでしょうか。あなたたちを見ると、虫唾が走る。」
薔薇の伯爵は頭を抱えながら嘆いている。
そして最後の言葉には怒りと呆れの両方が備わっていた。
すると茨が一人のプレイヤーに刺さる。
そこから薔薇が一凛、二凛とどんどんと咲いていく。
櫻木はその茨から距離を取った。
その薔薇からコースターが受けていたレーザーが放たれる。
レーザーは複数の方向から飛び、プレイヤーの半分を消し飛ばした。
「ったく、めんどくさいなあのレーザー。」
「そうですね先輩。俺は近くに居なかったので無事でしたが、あの二人はどうなったのでしょう。」
「あー。もう行ってるわ。」
「ははは。・・・・え。」
第二ラウンド観戦中の時
「じゃあ一番特攻は俺が行くよ。」
マインドは薔薇の伯爵の行動を見て櫻木たちに提案した。
「でもこれソロでの特攻って結構地雷じゃないのかい。そういう自殺方法はやめたほうがいいと思うよ。」
リクリエーターがこの提案を否定する。
「へー。じゃあ君はただ足をがくがく震わしとけば。ビビりなんだから。」
「はー、そもそも強い相手に正面突破ってリスキーだと思わないの。あ、そっか。単細胞だから一つのことしか出来ないのね。」
「君は慎重すぎるんだ。いやあれか、ガキだからか。親がいないと何もできないのか。かわいいでちゅねー。」
双方何かが切れた。
「そもそも歳でいえば私のほうが先輩なんだから。社会人歴長いから。あなたみたいな社内ニートじゃないから。」
「そもそも歳の差っていうか、ただ生まれるのが速いだけだろ。しかも数月違うだけだし。あとこちとら会社立ち上げてるけど、ほとんど株で稼いでんのよ。FIREなんだよ。」
「じゃあお前の会社も炎上しとけ。」
「ならこっちだって貴様の会社を炎上してやるよ。株主ってこと忘れるなよ。」
「それって脅迫だよね。犯罪者が株主とか死ぬほどごめんなんですけど。」
「ネカマ腐女子がゲーム運営っていうのも嫌なんですけど。」
ぎゃいぎゃいと口喧嘩が長く続き、観戦席の空気はぎすぎすし、どんどんと重くなる。
「リーダー。出番です。」
櫻木はハヤブサにことのすべてを丸投げした。
グーサインと共に。
「あのー。少し落ち着きましょうよ。」
ハヤブサはため息交じりで声に出したので、二人はハヤブサの方に恐る恐る向いた。
ハヤブサはただ二人を見ただけなのだろうか、二人には鋭い牙を持った猛獣としか言い表せないほど眼光が鋭いと感じていた。
「ではこうしましょう。俺と先輩は待機して、初めはマインドさんを主軸とした戦い方をしましょう。リクリエーターさんがマインドさんをサポートする感じでお願いします。」
「いやいや。納得できない。」
「そうだよ。アルターじゃなくてこの人とハヤブサくんならいいじゃない。この男だけはマジで無理なの。」
とハヤブサの提案にブーイングをする。
するとハヤブサは足を地面に強く叩き、「できますよね。」と少し怒りがこもった感じに聞いた。
二人とも「はい。」と強制的に作戦の了承を得てしまった。
そして今、マインドは非装備状態で薔薇の伯爵に向かい、それをリクリエーターが追うという感じである。
薔薇の伯爵はそれに気づき標的をマインドとリクリエーターに変更する。
すると茨が地面や上空、進路方向に向かってくる。
「全く無様だ。」
茨が360°マインドを囲む。
「うーんなんか。思ってたのとなんか違うんだよなー。」
そうマインドが口から出すと、茨が進むにつれてばらけていった。
進めば進むほど、どんどんとボロボロになっていく。
そして薔薇の伯爵は攻撃を中断する。
そこから咄嗟にステッキで首を守る。
しかし今度は手がボロボロになっていく。
薔薇の伯爵は地中に潜り、細い茨を空へと伸ばし、空中で様子を見た。
体を再生させ、今起こったことを冷静に分析する。
「まず何が起こった。初め違和感を感じたため、すぐさま防御態勢を行ったが、それも私は気づかずに受けたのか。いやもしくは気づけなかったのか。」
「おいおいおい。人工知能はそう人間と同じように長考するのか。」
薔薇の伯爵の後ろから突如マインドが現れた。
「一応いうけどここに安置なんて存在しないよ。」
マインドは刀を持っており、薔薇の伯爵を上から切りつける。
薔薇の伯爵はそれに反応しステッキで防御するが刀の攻撃に耐えきれず、真下にたたきつけられた。
そして落下地点に茨でクッションをしき、そのままそこに落下する。
茨で落下衝撃を相殺するといきなりそのクッションが爆発する。
しかし薔薇の伯爵が作ったクッションにより、爆破ダメージを防いだ。
「おい結局倒せなかったじゃん。全く、今完全に即死コンボが出来てたのにな。」
「まあ相手が相手ということだろう。ここまで謎に生きているのがすごいね。まああのクッションが結局即死の邪魔にはなったけど。」
「まあ運がよかった。いや流石にないか。」
「でもそう言えば大した奴じゃないことが分かるよね。」
「でもあれだな。」
「そうあれだ。」
「「こいつよりも弱いってことが今分かった。」」
マインドとリクリエーターはお互いに隣に指をさした。
ガンフラ豆知識
近接武器について
ガンフラでは一般的に近接攻撃は基本拳だけである。
しかしそれより上に位置するのが近接武器である。
リーチの長さや攻撃力、そして使いやすさといろいろある。
ちなみにスキルやパッシブで近接武器がサブウェポンにあるものもある。
またマジシャンのスキルであるJ・Q・Dは近接武器を出すがそれぞれリーチが異なるかつほとんどランダムであるためあまりお勧めしない




