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最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ミリスパ 1章 プログラムサイン:ラプラス
23/204

弾薬少なめ火力増し増しで ( ̄^ ̄)ゞ

課題の量がえげつない件について

次の短編とか連載のやつのタイトルはこれにしようかな。

 ミリスパでは、タイマン勝負などする時は、射撃訓練場でしか戦うことは不可能である。

 また、射撃訓練場はプレイヤーのダメージを無効としている。

 ではどうやるかといえば、その射撃訓練場を作ったホストが設定をおこない、ダメージを有効にしている。

 また今回のタイマンのルールは以下のものとなっている

 ・制限時間はなし

 ・3本先取で勝利

 ・武器は自由

 ・防具服とヘルメットなどのバトロワ装備は無し

 ・回復なし

 ・投擲具は自由

 ・チート行為が発覚した場合、相手プレイヤーに多額の賠償金とアカウントの禁止

 


 以上がルールとなっている。



 「アルターエゴくん、武器は何にするんだい。」

 マオさんさんが勝つ気満々の表情で聞いてきた。

 「やっぱ軽装備型ですかね。」

 櫻木が選んだのはサブマシンガンである。

 初心者でも使いやすい種類を使うと思われたが、櫻木は使い勝手が悪いブラックデーモンという弾数が10発でしかもリロード時間が長くダメージがあまり与えられないものを2つ選んだのだ。

 「いやそれ軽装備型か。」

 流石の1位のマオさんさんも呆れた様子であった。

 しかしお互い様である。

 なぜならマオさんさんが選んだのはロケランと高エネルギー銃という重火器を選んでいた。

 しかもロケランといってもバーサーカーという1発しか撃てず移動速度を低下させるという一撃必殺技の武器であり、高エネルギー銃も10秒間溜めたらまともなダメージが入るのだ。

 「どっちもどっちだな。」

 観戦しているパンプキンもそうツッコんだ。

 そして誰もがこの試合は泥試合となると察していた。

 「そのエネルギー銃ってあんまり見たことないんですよね。」

 「それはそうさ。だって昨日のアプデで来た新しいチャージ型のエネルギー銃だからさ。」

 マオさんさんは自信満々に語るが、だからどうしたと櫻木は思ったのだ。

 別に新武器だからとか言われても羨ましいと思えないのだ。

 「じゃあ今から始めましょうよ。」

 「ああ、テストプレイなんて君からしたらいらないだろ。」

 「そうですよ。だってそれでハンデ取りますから。」

 

 観戦席

 「煽るね煽るね。」

 「まあマオさんさんのことですし、のるでしょう。」

 「あれ、そういえばブックスとドラゴンロードとモルトンさんがいないけど。」

 「サンニン ヨウジ イナイ」

 「三者共々この世紀の大決戦を拝見できず、さぞ悲しかろう。」

 「悲しいことはないんじゃない。だって今動画撮ってるから。」

 「姉ちゃんは明日締切のレポートはもう終わりましたか。」

 「いや・・・・それは・・・」

 「おい大学生、レポートは大事なんだからさっさと終わらせろ。」

 「別れたショックで進めなかったんですー。」 

 「お前のお姉さん大変だな。」

 「ユウユウ カワウソ」

 「僕は鳥類と哺乳類が混ざった生命体では無いです。」

 「汝よ、それはカモノハシという混合生物であるぞ。」

 「やった投げ銭貰えた。ありがとうございマース

。」

 「お前はさっさとレポートしろ。」

 こんなワイワイガヤガヤの状況であることを櫻木達は知らない。


 「あーあー、聞こえる2人とも。」

 「パンプキン聞こえてるよ。」

 通話でミュートとなっていたパンプキンから通話が入る。

 「一応俺らがカウントするから0になったら試合始めとけよ。」

 「人使い荒いな本当に。」

 「3…2…1…」

 「0…スタート」

 パンプキンが通話を切った時に試合が開始した。

 先手を取ったのは櫻木であった。

 櫻木は両手に持っていたサブマシンガンを前方に投げる。

 丸腰で突っ込む櫻木をマオさんさんは警戒したのか後ろへ下がった。

 だが、移動速度でいえば櫻木の方が優位であった。

 「なるほどね。」

 バトロワでは基本中の基本である無装備による移動速度上昇。

 距離を縮め、近距離戦に持ち込んだ。  

 マオさんはロケランを櫻木の頭上から振りかぶる。

 櫻木は1歩下がるどころか1歩先に進んだ。

 そして、上から来たロケランを避け、そこから右足をマオさんの腹に向けて蹴ろうとする。

 しかし、マオさんはそれを予測していたのか、ロケランの引き金を引き、爆発を起こし後ろへ吹っ飛んだ。

 ガンフラで櫻木が行っていたノックバック移動と同じやり方である。

 激しい煙幕が櫻木を襲い、視界がだんだんと悪くなっていった。

 そして櫻木は手元に飛んできた銃を取り、マオさんに向かって撃った。

 その弾はマオさんの頬をかすった。

 「おいおいまじかよ。煙幕でも見えるのかよ。だけどね、アルターエゴくん。煙幕には煙幕だよ。」

 マオさんは煙幕に向かって赤い物を投げた。

 それが地面に当たると、ウーウーと鳴り響く。

 櫻木にはその正体が分かった。

 しかし、コンマ3秒遅れたのだ。

 「エアストライクか。」

 突如この射撃訓練場から戦闘機が上空を飛んできた。

 そこからの爆撃の雨。

 櫻木は避けれずその爆撃に撃たれた。

 「惜しかったなアルターエゴく・・・」

 マオさんの後方から数発撃たれた。

 櫻木は現在空襲を受けている。

 ではなぜ攻撃されたか。

 後ろを見るとサブマシンガンがあった。

 その引き金がワイヤーで結ばれており、よく見てみると、櫻木に繋がっていた。

 ワイヤーによる代理攻撃。

 初めから彼の計算された策略であった。

 ワイヤーつきのサブマシンガンを遠くに投げ、それ以外のサブマシンガンを自身の手元に返ってきたあと、調整された標準。

 全てが完璧に計算尽くされていた。

 「はは、これは本気にならなくちゃ。」

 

「第1試合 両者 引き分け」

 パンプキンは通話に戻り、リザルト画面を開くとほぼ同時に死んでいたことが確認された。

 この試合はミリスパ史上最高の試合となると誰もが思った。


  

観戦席

「凄いです。あんな同時に引き分けになるなんて。」

「ユウユウ、某も滅多に見れぬものだとも。」

「フタリ スゴイ 」

「凄いよ、ライブ配信の視聴者が100万人いったよ。あっチャンネル登録者も増えてる。」

「・・・姉ちゃん、レポートは?」

「・・・・・・」

「おいもう9時半だぞ徹夜確定じゃねえか。」

「やったわよ、半分。」

「・・・・ハッ」

「戦闘評価、鼻で愚弄するとはお主悪よのう。」

「アメイリさんなんで悪代官なんですか」

「ふははははは」



               続きは次回


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