Bブロック ヒーローインスパイア系ロール (⊃゜▽゜⊃)パダパダ。。。
思ったよりもすっとかけましたんで投稿します。
災害促進。
それは怪獣映画のようにすべてを破壊するもの。またはある種の禁忌を増幅させるもの。
ガンズの1人ハンマーは正しくそれに似つかわしい存在であった。
元公安所属。国に忠誠を誓い守り抜いた。
彼が持つのは正義と忠誠心。絶対服従の存在である。
だがガンズではそれとは別の才能が開花した。むしろそれが本性ともいえる。
彼が最も得意とするのは、負の発生とループであった。紛争を解決させるために両国に偽りの情報を流し、物流網を破壊。トップの存在は和解させて紛争を終結。ただそれ以外に甚大な被害を与える。そして再び戦争を開始させ、滅ぼしていく。
そして今、Invader ジュピタは機動力を失い、すべての動きをハンマーが操作している状況。
ジュピタは攻撃を仕掛けるが、鎖によって動きが制限され、その攻撃はユウユウに向く。
「ちょ。これどうやって攻略すればいい。」
でも、これあいつは操っているから攻撃はジュピタだけ。それなら先に倒せばあとは簡単なんだけど、問題はターゲットが変更されたら終了。
そうなったら操る意味はなくなって加勢しに来るぞ。
そしてその予想は当たる。ジュピタはすでにユウユウをターゲットに変更。
必要ないと感じ、鎖を解きハンマーは攻撃を仕掛ける。
鎖を使い一気に距離を詰め、勢いのまま飛び蹴りをかます。
その攻撃には電撃が付与されており、ユウユウは防御するが電撃が走る。
そして追撃するかのようにジュピタの拳がクリーンヒットした。
これ、めんどくさい。
勢いよく吹っ飛び、ブレーキが効かない。
そして先ほどの電撃にはダメージはないが、初速が一気に低下した。動き出しが遅くなったのだ。
しかもさっきジュピタのパンチが届かない位置にいたのに、あいつ鎖で無理やりリーチを伸ばしやがった。
その時ジュピタが倒れる。
だがハンマーの勢いは収まらない。
吹っ飛ぶユウユウに追撃するため、ブースターと鎖を使い追い付いていく。
もう策はないだろ。おそらくどこか遠くのところに武器や兵器を作っているのだろう。その隙は与えない。
ハンマーはパンチやキックを弱めに放つ。
空中での肉弾戦。銃や刃物は使わない。あくまでじわじわと追い込んでいく。止まってしまったら相手は作成をする。ならどんどんと攻撃をしていくしかない。
さあどうする。もうここには何もないだろ。
「油断しましたね。ジュピタを連れて行かなかったのが敗因です。」
ユウユウは中から一つの部品を取り出す。
「部品を装備できるのは、プレイヤーも同じなんです。」
ハンマーは止まろうとする。
「手りゅう弾か。」
「違いますよ。」
その時強い閃光が辺りを包む。
しまった。ここにきて目くらまし。
すると金属片が加工され、投げナイフが生成されていく。
「全弾発射」
無数に生成されていくナイフがハンマーに突き刺さっていく。
くそ。視界がまだなおっていない。鎖を刺す場所がわからない。
もうこのまま突っ込むしかない。
ハンマーは腕を変形させ、ロケットの先端部分のように尖らせる。
そのまま突っ込む。
ブースターを最大出力にし、突っ込んでいく。
しかし攻撃がかすりもしない。視界が良好となり確認すると、そこにはユウユウの姿がなかった。
「どこへ行った。」
待て考えろ。言動をもう一度振り返れ。
目的は、ジュピタか。
ユウユウは閃光弾を投げ、そのまま投げナイフを生成。そこから連続で攻撃を仕掛けている際に空中に逃げている。
向かった先は倒れたジュピタ。
強化MOBは落とす素材がかなり強い。ならば逆転の一手はそこしかない。
ジュピタは倒れている。もうここしかない。
作れはしなかったが、素材を回収するのは容易だ。
ユウユウは空中でホバリングをしている。
そこから巨大な槍を作成。
素材を回収し、そこから次々に組み立てていく。まだレベル1、ここで倒すしかない。
しかしハンマーは戻ってきている。
だが大きな間違いをしていた。先ほど腕を変形させていたため、鎖を封じてしまっている。
ユウユウには攻撃が届かない。
そしてユウユウは理解している。
ジュピタはすべての攻撃が杖の方へと集中している。
小さい攻撃ならまだしも、この攻撃は大ダメージを与える。
落ちろ。
電磁波による斥力。その勢いで発射される。大槍。
ジュピタは気づく。しかしそれはもう遅い。
大槍が貫通し、ジェネレーターをすべて破壊。土煙と爆風がハンマーの視界を防ぐ。
[レベル3に上がりました。]
賭けに勝った。
電磁操作型サイクスはレベル1でも十分に戦える唯一の特性を持つ。そしてレベル2になれば電磁操作の範囲が増加、または加工操作の時間が短縮。
そしてレベル3では引力を用いて周囲を巻き込み、製造することが可能。
ジュピタの腕や足は元々周囲の瓦礫を取り込んだもの。その中にも加工パーツとして使えるものもある。
電磁力をフルに使った砲台。即席のレールガンだ。
弾薬は槍。発射する。
ジュピタを倒した大槍が弾丸となって発射される。
しかしそれを避けずにむしろさらに加速する。
そして大槍が破壊された。さらに速度は落ちずに突っ込んでいく。
だがその時ブースターの出力が消える。
当然それを見逃していない。
ユウユウはすでにガントレットを作成。拳の位置が届く。相手は止まらなければならない状況。
完全に勝った。
だがハンマーは速度を失うどころかさらに加速し、ユウユウの体を貫いた。
「な・・・んで・・。」
「そもそも今回の試合は勝っていた。だがこんなに苦戦したのは初めてだ。敬意を表す。」
ユウユウの体から手を放し、そのまま地面に寝かす。
「ブーストは切れていた。それに大槍を壊すのはどうやって。」
「そもそもあの大槍は一からじゃない。部品をつなぎつなぎで作ったものだ、当然耐久力は衰えている。それと頭のいい君なら、コンバインドサイクルくらい知っているだろ。」
コンバインドサイクルは、火力発電で発生する排熱ガスを、そのまま別の用途で使用する方法。
「ブースター出力によって現れる排熱ガス。それを、風力装置に使うことができる。ブースターがたとえ切れても、その排熱ガスで少し加速することができるからな。」
そして制限時間は0となり、タイムアップ。
勝者はハンマーとなった。




