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最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
間章 機械星、さらなるものへ
204/204

Bブロック ヒーローインスパイア系ロール (⊃゜▽゜⊃)パダパダ。。。 

思ったよりもすっとかけましたんで投稿します。

 災害促進。

 それは怪獣映画のようにすべてを破壊するもの。またはある種の禁忌を増幅させるもの。

 ガンズの1人ハンマーは正しくそれに似つかわしい存在であった。

 元公安所属。国に忠誠を誓い守り抜いた。

 彼が持つのは正義と忠誠心。絶対服従の存在である。

 だがガンズではそれとは別の才能が開花した。むしろそれが本性ともいえる。

 彼が最も得意とするのは、負の発生とループであった。紛争を解決させるために両国に偽りの情報を流し、物流網を破壊。トップの存在は和解させて紛争を終結。ただそれ以外に甚大な被害を与える。そして再び戦争を開始させ、滅ぼしていく。

 そして今、Invader ジュピタは機動力を失い、すべての動きをハンマーが操作している状況。

 ジュピタは攻撃を仕掛けるが、鎖によって動きが制限され、その攻撃はユウユウに向く。

 「ちょ。これどうやって攻略すればいい。」

 でも、これあいつは操っているから攻撃はジュピタだけ。それなら先に倒せばあとは簡単なんだけど、問題はターゲットが変更されたら終了。

 そうなったら操る意味はなくなって加勢しに来るぞ。

 そしてその予想は当たる。ジュピタはすでにユウユウをターゲットに変更。

 必要ないと感じ、鎖を解きハンマーは攻撃を仕掛ける。

 鎖を使い一気に距離を詰め、勢いのまま飛び蹴りをかます。

 その攻撃には電撃が付与されており、ユウユウは防御するが電撃が走る。

 そして追撃するかのようにジュピタの拳がクリーンヒットした。

 これ、めんどくさい。

 勢いよく吹っ飛び、ブレーキが効かない。

 そして先ほどの電撃にはダメージはないが、初速が一気に低下した。動き出しが遅くなったのだ。

 しかもさっきジュピタのパンチが届かない位置にいたのに、あいつ鎖で無理やりリーチを伸ばしやがった。

 その時ジュピタが倒れる。

 だがハンマーの勢いは収まらない。

 吹っ飛ぶユウユウに追撃するため、ブースターと鎖を使い追い付いていく。

 もう策はないだろ。おそらくどこか遠くのところに武器や兵器を作っているのだろう。その隙は与えない。

 ハンマーはパンチやキックを弱めに放つ。

 空中での肉弾戦。銃や刃物は使わない。あくまでじわじわと追い込んでいく。止まってしまったら相手は作成をする。ならどんどんと攻撃をしていくしかない。

 さあどうする。もうここには何もないだろ。

 「油断しましたね。ジュピタを連れて行かなかったのが敗因です。」

 ユウユウは中から一つの部品を取り出す。

 「部品を装備できるのは、プレイヤーも同じなんです。」

 ハンマーは止まろうとする。

 「手りゅう弾か。」

 「違いますよ。」

 その時強い閃光が辺りを包む。

 しまった。ここにきて目くらまし。

 すると金属片が加工され、投げナイフが生成されていく。

 「全弾発射」

 無数に生成されていくナイフがハンマーに突き刺さっていく。

 くそ。視界がまだなおっていない。鎖を刺す場所がわからない。

 もうこのまま突っ込むしかない。

 ハンマーは腕を変形させ、ロケットの先端部分のように尖らせる。

 そのまま突っ込む。

 ブースターを最大出力にし、突っ込んでいく。

 しかし攻撃がかすりもしない。視界が良好となり確認すると、そこにはユウユウの姿がなかった。

 「どこへ行った。」

 待て考えろ。言動をもう一度振り返れ。

 目的は、ジュピタか。

 ユウユウは閃光弾を投げ、そのまま投げナイフを生成。そこから連続で攻撃を仕掛けている際に空中に逃げている。

 向かった先は倒れたジュピタ。

 強化MOBは落とす素材がかなり強い。ならば逆転の一手はそこしかない。

 ジュピタは倒れている。もうここしかない。

 作れはしなかったが、素材を回収するのは容易だ。

 ユウユウは空中でホバリングをしている。

 そこから巨大な槍を作成。

 素材を回収し、そこから次々に組み立てていく。まだレベル1、ここで倒すしかない。

 しかしハンマーは戻ってきている。

 だが大きな間違いをしていた。先ほど腕を変形させていたため、鎖を封じてしまっている。

 ユウユウには攻撃が届かない。

 そしてユウユウは理解している。

 ジュピタはすべての攻撃が杖の方へと集中している。

 小さい攻撃ならまだしも、この攻撃は大ダメージを与える。

 落ちろ。

 電磁波による斥力。その勢いで発射される。大槍。

 ジュピタは気づく。しかしそれはもう遅い。

 大槍が貫通し、ジェネレーターをすべて破壊。土煙と爆風がハンマーの視界を防ぐ。

 [レベル3に上がりました。]

 賭けに勝った。

 電磁操作型サイクスはレベル1でも十分に戦える唯一の特性を持つ。そしてレベル2になれば電磁操作の範囲が増加、または加工操作の時間が短縮。

 そしてレベル3では引力を用いて周囲を巻き込み、製造することが可能。

 ジュピタの腕や足は元々周囲の瓦礫を取り込んだもの。その中にも加工パーツとして使えるものもある。

 電磁力をフルに使った砲台。即席のレールガンだ。

 弾薬は槍。発射する。

 ジュピタを倒した大槍が弾丸となって発射される。

 しかしそれを避けずにむしろさらに加速する。

 そして大槍が破壊された。さらに速度は落ちずに突っ込んでいく。

 だがその時ブースターの出力が消える。

 当然それを見逃していない。

 ユウユウはすでにガントレットを作成。拳の位置が届く。相手は止まらなければならない状況。

 完全に勝った。

 だがハンマーは速度を失うどころかさらに加速し、ユウユウの体を貫いた。

 「な・・・んで・・。」

 「そもそも今回の試合は勝っていた。だがこんなに苦戦したのは初めてだ。敬意を表す。」

 ユウユウの体から手を放し、そのまま地面に寝かす。

 「ブーストは切れていた。それに大槍を壊すのはどうやって。」

 「そもそもあの大槍は一からじゃない。部品をつなぎつなぎで作ったものだ、当然耐久力は衰えている。それと頭のいい君なら、コンバインドサイクルくらい知っているだろ。」

 コンバインドサイクルは、火力発電で発生する排熱ガスを、そのまま別の用途で使用する方法。

 「ブースター出力によって現れる排熱ガス。それを、風力装置に使うことができる。ブースターがたとえ切れても、その排熱ガスで少し加速することができるからな。」

 そして制限時間は0となり、タイムアップ。

 勝者はハンマーとなった。

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